ご注文いただいてたバッグ

皆さんこんにちは。
年も改まり、冷え込みが厳しくなってきてますが、お元気でお過ごしでしょうか?

先般、お知らせいたしましたとおり、本年1月いっぱいをもって、長期休業に入らせていただくこととなり、目下、在庫処分セール分の発送や、店舗部分の片付けなど、それなりに忙しくさせていただいております。

現在販売中の製品は作り置きした在庫のみなので、新規ご注文の製作のためにミシンを動かしておりません。
ただ、休業のお知らせ以前にご注文いただいた製品については、一部製作を行っています。

そんななかで、これまで作ったことのなかったテイストのバッグを作る機会があったので、今更ながらですが、アップしてみようと思いました。

鬼子母神の手創り市においでになったお客様からご相談を受けて作りました。
気に入ってお使いだったバッグがだいぶくたびれたので、作り直したいとのことで、(当時は)時間に余裕があったのでお受けしてみました。

本体の寸法と持ちての長さ、ファスナー開閉、中仕切りの構成については、元になるバッグの仕様を踏襲して、あとはおまかせという事でやってみました。

まず正面

ナチュラルセットのバッグは、多少クタッとした風合いにするために、裏に芯をあてないケースが多いです。(芯=厚手の不織布)
幅40cmクラスのものだと、胴の上半分にあてたり、それより小さいものでも、口周りをハッキリさせたいときにあてるくらいです。

対して、このバッグはマチ部を除く全面に芯が入れてあります。
入れてある、というよりは、きっちりバッグの寸法に切り出した芯のふちに革を貼り込んで縫製するので、「芯に革を巻いてある」といったほうが正確かもしれません。

このファスナーはもとのバッグについていたので、つけました。

上空より。
ファスナーで開閉するようになっていて、両端はホックで留めてあります。
金具類はファスナーの引き手を除いて、真鍮です。
赤と真鍮色のコントラストが華やかです。

マチのところを横から。
マチに2センチほどの帯を縫い付けて、その帯と胴(正面)を縫い付ける二段構えになっているので、一段落ち込んだようになっています。

底。
フロアにおいても汚れにくいように、底鋲がついています。
底鋲はこれまで使っていませんでしたが、こういうカチッとしたバッグの場合、ないとヘンですね。

持ちてのところのアップ
取付部のかまぼこ形のパーツは、厚手の不織布を重ねて土台を作って、中央が膨らむように、ひと回り小さく切ったウレタンの素材を貼って、最後に革で巻いて作りました。

内側も、中央の仕切りと、両側面に手の込んだポケットをつけてあったりで、全部で4日半くらい?かかりました。
なかなか大変でしたが、いい経験になりました。

休業入りまでに、バナナバッグをあとひとつ作ることになっています。
最後まで気を抜かずにがんばりたいと思います。

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