デジカメポーチ

なんと。二日続けての投稿です!
おとといからデジカメポーチを作っていたのですが、なかなかいい仕上がりになったので、ちょっとご披露したいと思います。
私たちのデジカメポーチは、牛のヌメ革をつかって縫製した後、濡らして、染めて、乾かして、よくもんで仕上げて、という工程を経て作っています。
あらかじめ染色してある革をつかって作れば、手間はそれほどかからないのですが、微妙な染めムラの味を出したいので自分で染めたいし、ころんとした丸みを出したいので(濡れたうちに)自分で形を整えたいしということで、この方法をとっています。
これまでの制作でも自分なりに納得のいくものができていたんですが、できれば改善したい二つの課題がありました。。
1.シミやシワの具合のばらつきをちょっと減らしたい。
2.もう少しやわらかな手触りにしたい。
ひとつめは、ネット販売を前提とすると大事な課題です。
自然の素材を使っていますから、当然、商品ごとの差はあるのですが、サンプル写真とのずれが少ないに越したことはないですから。
ふたつめは、イメージのバランスというんでしょうか、ぽってりと丸みのある形につりあった感じにしたいという思いがありました。
そのため、もうすこし柔らかさがあるといいなと思っていました。
そんなことを考えつつ、この2か月ほど、革屋さんにいろいろサンプル革を提供してもらいながら、いろいろ試していたのです。
-----<途中の紆余曲折は省略>-----
で、合った革が見つかりました☆
革のグレード自体を少し上げて、表面がそこそこキレイなものにして、なめしの工程すこし違うものにして、濡らしたり染めたりしたあとも、ある程度の手もみでふっくらと仕上がってくれる性質のものにしました。
ということで・・・
これまでのイメージ通りだけども、あたらしい革で出来たデジカメポーチはこちらです☆
いかがでしょう?

染めたりする前の肌の感じもご覧に入れますね。
パーツを切り出した状態の写真です。
シミの少ない原皮をよく洗ってなめしてあるので、自然な風合いがありながらも白くてきれいです。

右上に映っているのは縫製が終わったばかりの状態。
外にあるはずのポケットが内側にありますね。
加工前のヌメ革は固いので、縫製が終わったこの状態のままではひっくり返せません。濡らしてやわらかくしてからひっくり返すんですよ。
今回、革の感じも全体の雰囲気も微妙に変わったので、ページの商品写真を全部撮影しなおしました。
ページの方の未掲載分をいくつかご覧に入れますね。。
つまみのところ。
切り出したときは同じ形ですが、加工後にはテキトウに形が変わって個々の味がでてます^^

おしりの縫い合わせのところ。
アクセントになっていて好きです。

ファスナー部分。中に入れるものがファスナーで傷つかないように革を一枚あててあります。

ポケットのフタのところ
めくれたはじっこはきれいに伸ばさずにそのままにしてます。

ぽってりと丸く。ふっくらとやわらかく。なかなかイメージ通りに出来上がってくれました。
思い通りにできると本当にうれしいですね☆

それではまたお会いしましょう~。

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