第10回義援金払込みの報告ナド

みなさんこんにちは。
いかがお過ごしですか?
昨日はちょっと肌寒かったですが、今日の東京はとてもあたたかです。
せっかくの連休なので、ひさしぶりに都内の雑貨屋さんめぐりでもして、充電してこようかななどと思っています。
先週から今週の頭にかけて、革のバッグをひとつつくりました。
前回のブログでご紹介した革です。
国産の革にもたくさんいいものがあるのですが、日本人の気質が影響しているのか、大勢としては、シミやムラがなくて、キレイで、均質なもののほうが受けがいいようで、革製品のメーカーさんはそういう仕様の革を求めるし、なめしやさんもそういう革を生産しようとする傾向があるように思います。
これを突き詰めていくと、素地のシミやムラを完全に覆ってしまうために顔料でしっかり色を付け、かつ、凹凸も抑えるためにプレスして、、となっていくので、カチッと均質な感じの革ができあがります。
たしかにこういった均質な素材がないと、革製品のメーカーさんがバッグやお財布を量産するときに、あ、ここがシミ、ここがデコボコ、、なんて具合にいちいち手を止めなくてはいけなくなるので、都合が悪いですよね。
また、デパートなどの売り場でも、できるだけばらつきがないほうが販売しやすいでしょう。
そんな感じで、もともときれい好きの国民性にメーカーや流通の都合が重なって、きれいな感じの革が主流になっているように思います。
しかし最近は、個性的なものやナチュラル感のあるものの需要がふえてきて、染色して色を付けた以外は、表面をあまり加工していない、素材感のある革が求められるようになってきているようです。
そういった味のある革というと、やはりヨーロッパには一日の長があります。
日本のなめし屋さんの業界も流行の変化に乗るために、ヨーロッパ調のなめしにトライしているようですが、先日の東京レザーフェアで出品されていた革たちを眺めてみたり、なめし屋さんの声を聴いてみたりしても、これまできれいなもの第一でやってきた経緯があるので、一朝一夕には追いつくことができないようです。
今後に期待したいところですね。
で、前回のブログでご紹介した革でつくったのがこのバッグです。
シボが豊かで革の厚みもたっぷりしてるのに、ふわっと柔らかく、革を手にした割と早い段階から、生活の道具的なざっくりしたトートを作りたいなと思い立ち、形にしてみたものです。
手触りを楽しんでいじってると、いろいろな表情をみせて面白かったので、何枚か写真を載せてみます。

これからもたくさんのいい素材と出会いたいなぁと思います☆


さて、今週木曜日には第10回目の義援金払込みにいってきました。
4月28日までのご注文で、ティッシュカバーが77個、しおりが29個、寄付総額は119620円になりました。
皆さんのお気持ちの足跡がいっぱいになって、払込みのご報告のページもだいぶ長~くなりました。
寄託先NPO、ジャパンプラットフォームのサイトでは、震災から1カ月と2週間経過時点での支援の進捗状況が報告されています
初期の段階では、避難所にいらっしゃる方々への物資の提供が中心だったようですが、今回の報告では、教育支援や写真整理、法律相談などといった支援の内容が含まれています。段階を追って求められる支援も変わってくるのですね。
ナチュラルセットでは引き続き全額義援金商品を提供させていただいています。
機会がありましたら、どうぞご利用くださいね。
それでは失礼します☆

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