お店準備つくりもの3点

皆さんこんばんは。
実店舗のオープンを来週に控えて、なんだかソワソワしています。
といってもソワソワしてて良いわけではなく、まだまだ準備作業が残っています。
棚などの什器の制作・設置の他、主要な商品の制作や、雑貨類の仕入れ、それらへの値札つけ等、主だったところは一段落した感じですが、バッグやお洋服を合わせていただくための姿見や、もう少し明るさが欲しい部分に追加する電灯、小さな観葉植物などが残っています。
引っ越してきた物件が店舗向きだったので、お店をやってみようと決めてから、ここまでで半年が過ぎています。
商品の制作も、店内の造作も、全体像を意識しているつもりですが、都度都度の思いつきや二人で話したときのノリのほうがどうしても優先してしまうので、結構時間がかかってしまいました。
発注者(店主さん)さんから指定された納期で仕上げる内装工事屋さんや、出来た店舗で予定通りに準備なさる店主さんのようにやるのは難しいですねー。マイペースですので。
でも、時間をかけて進めてきた分、頭の中でイメージしていた路線に、偶然の発見も適当に加わって、落ち着きは出てきたように思います。
ご来店いただくお客さまにどのように感じていただけるか、あと、ホントにお買い上げいただけるのか??(笑)。。文字通り期待と不安が入り混じっています。


さてさて、店舗の準備関係の話題に移ります。
これまでの記事でもお知らせしておりますように、かべ塗りに始まって、事務所部分のフローリング貼りや、店舗の棚付け照明の設置看板の制作など、ほとんどDIYで進めてきていますが、最終段階になって細かいものが必要になってきたので、3アイテムほど作りました。
3つに共通しているのは真鍮をつかっているということです。。

一つめは棚のフックです
お店の壁への作りつけの棚は、商品陳列用のものが目線より下の位置に3段あって、見上げる位置に飾り棚が一つという構成になっています。
この飾り棚になにかぶら下げることは想定していて、S字フックかなにかでいいんじゃないの~。という気でいたのですが、実際やってみると、何かの拍子で位置がズレるし、下げている商品を手に取っていただいた時にフックごと落ちてくるようなこともあり得るなぁということで、固定式のフックを作ってみました。
この棚に付けます。

ドリルで穴をあけます。

真鍮の線材を用意します。直径3ミリあるので、銅のように柔らかい素材に比べるとかなり硬いです。

喰い切り(工具の名前)で片方の端に刻みを入れます。
理由は後でお教えします。。

もう片方はモノがかけられるように曲げます。

棚の穴に通してみましょう。

棚の上から見た様子。

喰い切りでつけた先程のキザミのところをクリップで挟みます。

写真が暗くてわかりずらいので、パーツだけ撮りなおしました。
刻みのところに金属製のクリップの先の部分が食い込んで、抜けを防止するように考えました。

グッと引っ張っても結構大丈夫でした。
こんな風に、平たく置くよりタテでディスプレイしたい商品を吊るしてみようと思います。


二つ目はアクセサリーかけです
アクセサリーかけ???正式な名前がわかりませんが、ピアスやネックレスなどを吊るしてディスプレイするためのシンプルな台です。
また真鍮の線材を使います。太さは1.2ミリで、手でも簡単に曲がります。

これをこんな形に曲げて加工する予定です。

曲げる位置に予めマジックで印をつけています。

一か所目、

二か所目、

三か所目、

トンボのような形になりました。

これを固定して、

隙間のところをはんだ付けします。

このようにつながりました。

真鍮を本格的にくっつけるのはロウ付けという方法でやると聞いたことがあり、結構高い温度でやるので大変らしいので、興味はあったものの、手を付ける機会はなかったのですが、今回、この台を作るにあたって、このスキマのところ、ひょっとしたら付くかな?と手軽なはんだで実験してみたら、くっつきました。自分的には新しい発見です。
(ただ、ロウ付けのように強固にくっつくわけではないし、半田は180度あたりで溶けてしまうので、簡易的なものです。)
このトンボを立てる台として、金属材料屋さんから鉄を買ってきました。
2センチ角の棒状の鉄を2センチの長さで切ってもらって、真ん中に穴をあけました。

これにトンボを立てるとこんな感じになります。
どうでしょう?

今は真鍮の色が明るいので、線材の存在感が強いですが、変色して色が落ち着いてくれば黒子役になってアクセサリーを引き立てるようになってくれると思います。

最後はハンガーです。
これはまあ、市販されているもの機能もデザインも差がないので、無理にDIYする必要がないと言えばないのですが、冒頭のフックの制作で使った材料があるし、買いに行くのがめんどくさいし(笑)ということで作りました。

でも、今回ご紹介する3点の中で実際これが一番大変でした。
冒頭にも書きましたように、3ミリの太さの真鍮はとっても硬くて、ペンチを使って曲げるのが大変なのです。

これにお洋服をかけてディスプレイしようと思います。
今回のエントリーはここまでです。
長文お付き合いいただきましてありがとうございました。

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