今年最後の制作はランチトート

皆さんこんにちは~。
びしっと寒い大晦日、いかがお過ごしですか?
もう少し手前で年末の御挨拶エントリを上げようと思っていたのですが、出荷や制作にかかりきりになってしまい、結局大晦日になってしまいました。


本年最後の制作はこちら。
いつしか定番の一角を占めるようになってくれたランチトートです。

これまで、内側をゴアテックスで作っていたのですが、思うところあってベージュの綿布で再デビューです。
お店(実店舗)でもキャメル色のこれはお買い上げいただける機会が多いように思います。
紺や黒、深いこげ茶といった濃色も以前に比べて存在感がでてきた感がありますが、このカタチとの馴染みが良い色の一つなんでしょうね。
来年も頑張ってほしいです。


今年を振り返ってみると、昨年に比べてお客様との接触がだいぶ増えた一年でした。
昨年の秋口から、鬼子母神と千駄木の手創り市に定期的に参加させていただくことにしまして、抽選にモレた回と、申込み書を投函し忘れた(汗)のを除いて、今年一年、ほぼ出展することができました。
テーブルや棚など、什器が大がかりなので結構大変ですし、根が無精なので、いつの間にかペースダウンというパターンも懸念されたのですが、お客様とのやりとりが楽しいので、うまいこと続けることができました。
先日千駄木でお隣になった革作家さんとお友達になり、松本のクラフトフェアへの参加申し込みを勧めてくれました。
かなーり敷居が高い感じがするのですが、折角なので前向きに検討してみようかなと思っています。


あと、来年、というか、今後の話として、革の価格と品質について、状況がだいぶ変わってきそうな気配です。
皆さん、今年一年でだいぶ円安になったことはご存じだと思います。
ドルは1月に86円→12月105円と22%円安に。
ユーロは同じく115円→137円と19%円安になっています。
これを受けて、輸入製品である皮革の価格も値上がりしてきているのです。
実際、ナチュラルセットで買っている革も、今年一年で2割から4割くらい高くなりました。
ナチュラルセットでよく使っている「イタリアンレザー」は外国の国名がついてますので、輸入物であることの説明は不要ですが、栃木レザーに代表されるような国内なめしの革についても、実は為替の影響を受けるのです。
なぜか?
これは国産であることは間違いないのですが、なめす前の原皮はほぼ100%輸入だからです。
日本でなめされる牛革は北米産がメインなので、上述の対ドルでの円安の影響を受けて、輸入価格が上がり、私たちが購入する製品価格も一歩遅れて上がってきています。
これに加えて、なめしの終わったイタリアンレザーのような皮革にしても、なめす前の原皮にしても、品質の高いものが日本に入りにくくなってきているようです。
全部を確認したわけではないので、一応、伝聞形式の書き方にしましたが、実際、仕入れ先に並んでいるヌメ革の品質を見ていると、以前より傷が多かったり、薄かったりというのが増えてきている実感はあります。
聞くところでは、中国やインドなどの新興国の購買力が高まった影響で、より良いものをより高値で買っていっちゃうので、景気がイマイチな日本は「買い負け」してしまっているんだそうです。
そうなると、国内に入ってくる革は円安の影響で高くなるのに加えて、その中でも品質の良いものはある程度希少性も加わり、より高値になることも予想されそう。
できるだけ早いうちに材料の革を仕入れとかないといけないな、とマジメに考えているところです。


来年も楽しんでいただける製品を作れるように頑張ろうと思います。
どうぞ宜しくお願いしますm(_ _)m

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