オイルドレザーのペンケースをリニューアルすることになりました。

皆さんこんにちは。
先週の鬼子母神報告依頼の投稿です。
暑さにダレてたわけでも、休んでいたわけでもなく、ペンケースの革と格闘していたのです。

個性的なオイルドレザーを評価していただけたのか、お陰様で立派?な定番商品に育ったのですが、
最近、再仕入れした革が今ひとつ思わしくなく、ホントに在庫が切れた後、どうしようかと弱っておりました。
そこで、いっその事、自分で加工してみようと思い立ち、1ヶ月前ほどからいろいろ試していたのでした。

特にこの一週間は進展があり、やっと成果らしい成果が出て、製品に仕立てるところまでこぎつけました。
で、これがリニューアル第一号のロールペンケースです。

手仕上げオイルドレザーのロールペンケース

手仕上げオイルドレザーのロールペンケース

これまで仕入れていた革は、北米産の原皮にヨーロッパ産の牛脂を機械でしみ込ませる加工をしてもらっていたのですが、原皮の状態とか季節(気温)とかの条件の違いで、仕上がりにばらつきが出てました。

今回、ナチュラルセットでやってみたのは、フランス産の原皮をイタリアでなめした製品を買ってきて、厚みを調整した後、手もみしてセンイをほぐし、オイルを含浸させて、再度もんで仕上げるという方法です。

手仕上げオイルドレザーのペンケース

手仕上げオイルドレザーのペンケース

揉むことも、オイルを塗ることも、それ自体は難しいことでありませんが、粘度の高い油脂を、全体に均質にしっかりとしみ込ませるというのが難しいんです。

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今回やってみてよかったのは、脂を熱しながら塗りこんで、且つ、革に塗った後も、より深く染みこむように少しだけ加熱するという方法です。
革を加熱というと硬くなったり縮んだりするのでは??とお思いになると思いますが、そこは程度問題で、気をつけながらやれば大丈夫でした。

まあ、製品が手づくりの上に、革も手仕上げなんて、手間がかかりまくりですが、満足の行くものが出来る満足感?にはなかなか堪えられないものがあります。

手仕上げオイルドレザーのペンケース(ブラスホック)

手仕上げオイルドレザーのペンケース(ブラスホック)

今回の加工の出来栄えはだいぶ気に入ったので、他の製品にも適用してみたいと思います。

それでは失礼します。
製品ページの方も御覧になってみてください。

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