型紙ズレ防止策

皆さんこんにちはー。

今日はご注文のあったスマートキーカバーを作りました。
なんとなく調子がよく、輪郭を切り抜くカッターの刃が弘法の筆のように?サラリと運び、手直しナシでフィニッシュ出来ました(笑)

といっても、日々運任せ、体調任せでやってるわけじゃないんですよ。
この製品の場合、カット、ステッチ、コバ磨き、金具つけという工程を経て出来上がるわけですが、もっとも大事なのは最初のカットです。
規定のカットラインできれいに切れてないと、切り直したり削ったりといった手直しで時間がかかってしまうし、やっぱり手直しした製品というのは、どこかかっこ悪くなってしまうんですね。

ということで、きれいにカットするための型紙のズレ防止策として、3年ほどまえから励行してるテクをご披露します!(なんて大層なものじゃなんですが。)

まず、出来上がりの製品はコチラです。
イタリアンレザーのスマートキーケース

スマートキーに用があるときは、向かって左側のマグネットで開閉する仕組みです。

イタリアンレザーのスマートキーケース

で、こちらが製作第一歩のカットで発生した端材です。

カットの際、一般的には型紙を当てて、線をつけ、型紙を外してから、その線に沿ってカットするという手順を採ると思いますが、切りたい線からカットラインがずれるリスクが「線をつけるとき」と「つけた線をなぞって切る時」の2倍発生する気がするので、ナチュラルセットでは、当てた型紙にそって、いきなり切ることにしています。

コチラが型紙です。
図面はPCで作って、プリントアウトしたものを厚紙に貼って切り抜いて作っています。
これを革にあてて、鋭利なカッターで切るわけですが、当然ながら、しっかり押さえてないと容易にずれてしまいます。

で、裏側にこんな加工をしています。
黒く塗ってある???のではないのです。

これです。極薄のゴムシートを幅広の両面テープで貼っているのです。
これを貼っておくと、ご想像のとおり、かなりズレにくくなるので、その上で重ための文鎮で固定してあげると、だいぶ安定してカット作業が進められます。

「型紙あてていきなり切る方式」を手作りなさる皆さんにオススメしたいわけじゃありませんが、ズレ防止策としてのゴムシート活用を覚えておいていただくと、なにかのときに適用していただけるかもです。
素材は「ゴムシート 通販」とかで見つけてください。

なんだが一瞬芸のような、尻切れの記事で恐縮ですが、この辺で失礼します。

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