しかくポーチ新色☆

皆さんこんにちは。
気づいたら神無月。一日通して涼しく過ごせるようになりましたね~。
日中のちょっとした日差しに照らされてちょっと火照っても、秋の空気がすぐに冷ましてくれるので、とても心地よいです。
さてさて、今日は、地味にご好評いただいているしかくポーチに新色が仲間入りしたのでご披露しようと思います。
これまではキャメルとこげ茶の二色展開でした・・・
リピートで買っていただいたお客様もいらして、とても嬉しかったです(*^_^*)

ここに、新色のあいねずみとオリーブグリーンが仲間入りです(^^)☆

だいぶニギヤカになりました。

今後ともよろしくお願いいたしますm(_ _)m
さて、今回の新色追加を記念して、しかくポーチのメイキングなどをご覧に入れようか。なんて企画しました。
この個性を出すために、結構てまひまかけてるんですよ~。
腕に覚えのあって、道具がそろう方なら、お手本にして自作できちゃうくらい細かく解説してみました。
その気のある方も無い方も(^^;どうぞ楽しくご覧ください。
はじまりはじまり・・
材料となる革は牛のヌメ革です。自由に染色でき、使い込むほどに味が出るので、こういうアイテムをつくるにはぴったりです☆

まず、牛のヌメ革を寸法どおりに切り出します。
左側がマチ、右側が胴?の部分です。

革漉き(かわすき)機という機械をつかって、マチと胴の縫い合わせに当たる部分の革を少し薄くしておきます。

処理がすんだマチ部分を裏返して、ファスナーを仮止めするための両面テープを貼ります。
あらかじめ5ミリ幅になってるのでとてもべんり。ほかに2ミリ、3ミリ、10ミリなどいろいろあります。

両面テープの紙をはがしてファスナーを貼りつけます。

パーツの準備が済みました☆

忘れてました。つまみも作っておきます。。

まずファスナーの縁を縫い付けます。
縫ってる最中の考え事は禁物です!ブレます。

ファスナーがついたら、端を1センチほど残して縫って閉じます。

残した1センチを折り返して、表側からアクセントのステッチを入れます。

できあがりのイメージに近くなってきましたね。

次に胴を縫っていきます。
マチ側、胴側、それぞれに8カ所ずつ目印をつけておいて、きちんとあわせながら縫います。
適当にやって目印がずれてしまうと、左右の胴のカドとカドが合わなくなって、できあがりの形がグニャグニャになります。

1周縫って、ちゃんとゴールできました;;

もう反対側も・・。

ちゃんとゴールできました;;;

縫い上がるとこんな感じです。
ヌメ革は堅いですから、この状態では表返すことは絶対出来ません。
どうやるかというと・・・

水でジャブジャブ濡らしてやわらかくしてからひっくり返すんです。
ぬらしてしまうと、結構フニャンとなって言うことを聞いてくれます。

表返すとこんな感じ。
この段階で良くもんでおくと、乾いてから細かなシワがでます。

バットにいれた染料に浸すとこんな具合に染まります。
染料に浸すので、全体的にムラなく染まりそうな気がしますが、場所によって染料の吸い込み具合が異なるので、微妙に染めムラが出てきます。こういうことが味につながるみたいです。

中に新聞紙を入れてカタチを整えて、乾かします。
ぶら下げて全体が同じペースで乾くようにしないと、妙にムラが出るので、こんな風にやっています。

一晩経って乾きました☆ちょっとパサッと粉っぽい表情をしています。
この後、よくよくよくよく手もみして、柔らかさを取り戻します。

やわらかくなったら、オイルを少ししみこませて、保革しながら味を出します。

オイルを塗った直後です。もっと時間がたつと落ち着いてきます。

つまみに焼印をしておきます。

ファスナーにもともとついていたつまみをニッパーで切り離して、「D」のカタチをした金属のわっかを取り付けておきます。

わっかにつまみを通して、カシメて止めます。
以前は金づちの方が効率が良いような気がして使っていたのですが、連続して指をたたいたりするとすごーく痛いので、おおきめの木づちでやるようにしました。

できあがりです。
良い感じのムラ感。

ポーズを変えて。。

あらかじめ黄色に着色してあるクロームなめし革が手元にあったので、試しに作ってみました。
染色の手間はないし、革は柔らかいので、縫ってくるりと表返すだけ。あっというまに出来ちゃいました;;
並べてみて、、どうかな??

きちっとしかくいカタチをしてます。

優等生なかんじ;;

好みは人それぞれですけど、ナチュラルセット的には製品染め+てもみ+オイル仕上げで、味が出てる方が好きです☆
じゃ、勢ぞろいで最後に一枚☆

私たちが手作りしたしかくポーチ。気に入っていただけたら嬉しいです。
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