ふだんぎトート

みなさんこんにちは。
先日、ふだんぎトートの注文をいただいたので、久しぶりに制作してました。
その途中、以前、やわらかレザートートを制作した際に、全てのパーツを並べた写真をブログで御紹介したのを思い出しました。
今回もちょっとご紹介してみましょう。
さっそくどうぞ。

やわらかレザートートのように、くちまわりに巻いたはじっこ革や外ポケットがないので、幾分少な目です。
右側の1番目と2番目は口周りの内側にくる革です。
折り返す部分は薄く加工してあります。(薄くすることを「漉く(すく)」といいます)
3番目と4番目は本体の部分ですね。胴板(どうばん)なんて呼んだりするようです。
こちらも折り返す上部と、縫い代になる部分は「漉いて」あります。
真ん中のタテ4本は持ち手の部品です。
両サイドを折り返して、芯として肌色のテープ状の不織布を挟み、伸び止めとして黒くてうすいテープを挟んで、ミシンで両端を縫ってつくります。
真ん中のはだいろ2枚は不織布のシートです。
持ち手を縫い付けるあたりの本体の裏側のところに当てます。これは重めの荷物を入れたときに、持ち手と持ち手の間におおきなシワが寄りにくくするために補強として入れています。
左の4枚は内布とポケットですね。
真ん中の下。カエルがうつ伏せたようなかたちのはなんだと思いますか?
これは、このふだんぎトートで一番大事な部品なのです。
1ミリ弱の薄い革で作ってある部品なのですが、
これをこんな風に組み立てます。
なんでしょうね

実はこれ、バッグの丸いおしりの中に入れる芯なのです。
試作の時に、これを入れずに作ったら、ゴツゴツしたものをいれたときにおしりの形が崩れてしまったので、芯を入れることにしました。

一口に芯といっても、いろいろです。前述の不織布系のなかでも厚さは当然のこと、密度が高くてパリッとしたものから、スカスカでふわーっとしたものまで、実にいろいろ。
このおしりの芯はうすい革を使っています。不織布の芯でも、柔らかさの選択や貼り方を間違わなければ、違和感なくなじませることができますが、革でやると、元が同じせいか、なじみが特別良いように思います。
カチッとパリッとしたバッグの場合、そこそこ硬めのものを使えばそれなりになるので、そんなに選択に迷うことはないようですが、くったりくったりな仕上がりにしようと思うと、毎回すごく悩みます。
入れるか入れないか、貼るか貼らないか、貼る場合、ある程度の硬さで薄いものを貼るか、ふわふわのにするか、ふわふわを2枚にしようか、、などと、貼ったり剥がしたりしながら悩んでいます。


さてさて、昨日は第16回目となる義援金の払込みに行ってきました。
お買い上げいただいたお客様はこちらでご確認をお願いします。
昨日までの段階でティッシュカバーが87個、しおりを31個お買い上げいただいて、寄付総額は134,380円になりました。
義援金商品をご利用いただいてありがとうございます。
義援金の寄託先のジャパンプラットフォームでは、義援金の他に、企業や団体からの援助物資の受け入れも行っています。
これから夏を迎えるにあたって、必要となりそうな物資の一覧が公開されてました。
ジャパン・プラットフォームでは、残念ながら個人の方からの受け入れは行っていないようですが、被災地の現状に関心をお持ちの方には有用な情報かもしれません。ご覧になってみてください。
それでは失礼します。
よい週末をお過ごしください。

カテゴリー: 制作と関係ない日常のコト   パーマリンク