看板

おはようございます。皆さんお元気ですか?
今日の東京は雨です。
晴れは手放しでいいけれど、雨の日も風情があっていいですね。
今週も開店に向けた準備で気忙しくしていましたが、週末の雨音を聴きながらブログを書いています。


これまでにお知らせしておりますように、自前のハンドメイドの革モノの他に、雑貨や食器類など、新しいものも古道具も含めて、心惹かれる商品があれば、お店に並べる予定でいます。
そんな候補を見つけに、先週の土曜日、群馬の森クラフトフェアに行ってきました。
群馬県立美術館と歴史博物館のある敷地内の広場で開催されていて、今回で第12回目とのことでした。
会場には、地元群馬の作家さんはもちろんのこと、遠くは北海道や中国地方から参加された方もいらっしゃって、層の厚さを感じました。
今回、特定の何かをめがけて探しに行ったわけではないのですが、素敵なガラス製品と陶芸品を見つけることができたので、自己紹介と取扱のお願いをして、早速その場で数点、買わせていただいて帰ってきました。
また機会を改めて、ご覧に入れることにします。

先週後半からお店の看板作りに取り組んでいました。
建物自体は表通りからひっこんだ通路の奥、といった感じなので、看板らしい看板はいらないと考えているのですが、表通りには「ここですよ。」とアピールするものが必要です。
当初検討した際は、古い板切れとか、さびさびの鉄板、アンティークの子供椅子などを素材として使うなど、いろいろ考えていたのですが、最終的に真鍮の板を三角におりたたんで、頭をリベットで留めただけのシンプルなものにしようということになりました。
といっても、そのまま看板屋さんに伝えて作ってもらっても、汎用のスタイルではないので結構高くなることは目に見えています。ということでハンドメイドしました。
知人で金属材料を仕入れることができる方にお願いして、厚み1.5ミリの真鍮の板を分けていただきました。
聞いたところでは、こういった材料の規格サイズは幅35センチ、長さが120センチに決まっているらしいので、そのサイズ内で出来るように図面を書きなおし、長さはそのままで、幅を25センチで切ってもらいました。

で、組み立てた状態がこちらです。
1.5ミリの厚さなら、しっかり筋をつけておけば、なんとか曲げることができるだろう。。と頭の中で考えていたのですが、トンでもありませんでした。
筋はつけてみたものの、びくともしないので、折り目が丈夫な机の天板の端にくるように、クランプで固定して、全力で曲げました。
かなり大変でした。。

頭のところは、ドリルで穴をあけて、同じ真鍮製のリベットで適当に留めてあります。

さて、ここから文字を書いていくわけですが、フリーハンドという訳にもいかないので、文字のところだけ塗装できるようにマスキングをして、耐候性のあるペンキで塗ることにしました。
・まずはパソコンで作ったデザインデータをもとに、カッティングシートに切り目を入れます。

・不要なところをはがして取り除いていきます。ローマ字はなんてことないのですが、漢字はなかなか厳しい・・。

・暮らしという文字には「日」の漢字が二つ含まれているんですね。下の日の中身はなんとか残せたのですが、上のについては細かすぎてダメでした。
上の枠のふちに沿って、細筆で「口」を書いて、最後に横棒を一本入れて「日」にすることにします。

・他の字の剥がし作業中に、左手で触って、パーツがなくなってしまっては大変なので、マスキングテープを使って適宜押さえておきます。

・剥がし終わったら、看板に貼り付けます。

・マスキングテープをはがして、準備完了です。

・水性塗料は筆が水で洗えるし、乾くと耐水性があるのですが、塗膜がより硬くて、耐候性の高い油性塗料を用意しました。
下の細い筆は「暮」の字の上の「日」用です。。

・マスキングされていないところを中心に塗っていきます。不要なところを取り除く作業の時とは一転して、テクニックは全くいりませんね。

・塗り終わりました。

・数時間待ちます。。水性塗料だと、数時間で手につかなくなりますが、この油性塗料は丸一日かかるようです。。。がしかし、そこまで待っていてはいけません。真鍮板の乗っている塗料と、マスキングの上に載っている塗料とが硬化してつながってしまうと、うまくマスキングがはがれなくなります。

・ということで、塗料がまだ柔らかいうちに剥がし始めます。「革」や「の」の中身や、剥がす方向の関係でいくらかシートが残りますが、あとで剥がしましょう。

・残った部分には、乾いていない塗料が乗っています。雑にやると他のところにについてしまうので、はカッターの先をつかって丁寧に浮かせて、浮いた傍からピンセットで除去します。息が詰まります。

・剥がし終わったところです。
塗料はまだ乾いていませんので、撫でたら終わりですが、一日たてば完成です。


オープンしたら、いい目印になってくれるといいですね。
フリーハンドが含まれる「暮」の字に微妙な味が漂っていますが、あまりじっと見ないようにお願いします。。


昨週、第47回目の義援金を振り込んできました。
これまでの累計でティッシュカバーが141個 しおりが38個 コースターが13組で、寄付総額は224,800円となりました。
お買い上げいただいたお客様はこちらでご確認ください。
私たちの義援金商品、機会がありましたらどうぞご利用くださいね。



カテゴリー: 制作と関係ない日常のコト   パーマリンク