スリムペンケースのメイキング紹介

こんにちはー。
今日はとてもいい天気!ですね。
どこの行楽地もにぎわっていることでしょう~~。
皆さんはどちらにお出かけでしょうか?


さて、先日お問い合わせをいただいたこともあって、しばらく在庫を切らしていたスリムペンケースを昨日から作っていました。

これは、無染色のヌメ革で縫製したあと、水で濡らして&染めて、乾かして、オイルを塗って仕上げるという方法で作っている製品です。
かっこよくいうと、「製品染め」っていうんでしょうか。
しかくポーチや、この長財布も同じ製法で作っています。
濡らして乾かすことや、オイルをぬるということは、革の奥に潜んでいた自然なムラを表に引き出すきっかけになるので、つるっとキレイに染色された革で普通に作るのに比べて、製品個々の、無二の表情を演出することができます。
今日はさっさと作業を進めて、すぐに他の制作に移ろうと思っていたのですが、天気もよく、ココロのゆとりもあるので、久しぶりにメイキング的なブログでも書く気になりました。
ということで始めます。
といっても、昨日の段階で縫製と染色までは済ませているんでした;;
ので、縫製のところは割愛して、ということになるのですが、運よく!?縫製途中で革が避けてしまって失敗したのがあったので、日の目を見させてあげることにします。
こちらです。
マチ部分にファスナーを付けて、両側面のパーツをぐるりと縫いつけてあります。

側面を上にしてみたところですね。
下側の右半分のとこは縫ってなくて口が空いています。

これを濡らして柔らかくしてひっくり返し→キャメルの染料で染めて→新聞紙を詰めてカタチを整えて→乾燥がすんだところがこちらです。
カラッとマットな感じに乾きあがっています。

つまみの準備をします。
これにこう押して、こうあけて、これらを取り付けて、こうカシメて、こうなります(笑)

で、取り付けて。

最後にオイルを塗ります。
使うオイルは「ニーツフットオイル」という名前のオイルで、牛のスネ部分から採ったオイルなんだそうです。ヌメ系の革に塗るオイルとしては最高級とされています。
確かになじみはよいし、天然だからか、香りも石油臭くなくて使い心地はよいように感じます。
奥が塗る前、手前が塗って、しばらく落ち着かせた後の様子です。

製品として仕上がって時間が経ったものがあったので、比較してみます。
一番奥が塗る前、真ん中が塗った後、手前が半年ちょっと経過したものです。
昨年リンネルさんの「イニシャルを入れてくれるお店」のような企画があって、サンプル撮影用に「R」の刻印を打ったものです。
お店や手創り市にサンプルとして並べていたので、経年と手に触れたことで色が深くなってます。
実際に使って、日々手に触れていればもっと色つやはよくなるはずです。

ということでした。ネットショップの方にも在庫を登録しておきましたので、よろしかったらどうぞお求めください。
緑はサンプルとしてなんとなくやってみました。鬼子母神に持っていてみましょう。


それでは失礼いたします。

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