イタリアンレザー長財布のメイキング

こんにちは~~。
いきなり夏全開ですね。
日当たりがあまり良くないせいか、外気に比べて暑くないな~なんて思っていましたが、こうなると話は別ですね。
朝夕は窓を開けますが、日中は冷房のお世話になっています。
でも、無印で買ったサーキュレーターを使うと、冷房を弱くしても十分涼しいのでよいですね。
なんとなくエコな感じ。
さて、久しぶりの長編のメイキングをと、イタリアンレザーの長財布をピックアップして、バテ気味のカラダにムチ打ってしたためてみました。
説明は最低限ですけど、押さえるべきカットは押さえたと思います。
なお、今回はミシンで縫っているところのカットはナシです。こうします→こうしました。のリズムで進めさせていただきます。
でははじまりはじまり。。


ファスナーとホックを除く革パーツの全てです。(ツマミを写すの忘れました;;)
左の上がフラップの裏側のポケット、その下がコインを入れる部分、中央上がマチ、その下がカードポケット、右側が表の革です。
表の革は厚み1.8ミリ、マチとカードポケットは1ミリ、コインを入れるところは1.5ミリに調整します。

まずファスナーを縫いつけます。
細い両面テープで仮止めしてからミシンします。

次に、カードポケットを付けるためのガイド線を2本引きます。
一番上が一番内側のポケット、2番目がその上に重なるポケット、3番目のポケットは革の下端に合わせます。

それでは最初の一枚をあてがってみます。
左右は3ミリずつ開けてあります。このほんの3ミリのところにマチを縫いつけるので、正確に開けておかないと残念なことになります。。

最初のポケットの下端を縫いました。

次に2つ目のポケットを重ねて縫います。

最後のポケットを重ねたら、いきなり下端を縫わずに、3枚まとめてはじっこの線を縫います。

その反対側も縫います。

そして中央を縫って仕切ります。

その後、コイン入れ部の二つに折り、下端を合わせて縫います。
これでカード入れ部の縫いつけは終わりですね。
ちなみに左右は開いたままの状態です。


次にマチを取り付けます。
タテの辺の長い方がコイン入れ部側に、短い方が外の革に取り付けられます。

それでは長い辺をコイン入れ部に仮止めしましょう。

裏側はカード入れの凸凹がないので平らな感じ。

上から見るとこんな感じです。

縫い終わったところです。
このお財布つくりの中でここの縫いが一番難しく、最初の頃は失敗しまくりました;;
ミシンステッチの針穴が大きくなるのがいやで、こういう製品の縫製用の針より数段細い針を使っているので、針自体がブレやすく、失敗しやすいのです。


次に表の革とフラップ内側のポケットにホックを付けておきましょう。

付きました。

次は表に手縫いのステッチを。
まず下穴をあけます。

縫いました。左が茶色、右がきなりです。

それでは表の革にコイン入れを取り付けましょう。

縫いつけました。

お辞儀させるとこうなります。

マチの縫いつけです。
まず向かって右側の手前の一辺だけを縫います。

次に左の手前の辺を縫います。

最後に奥側を縫います。
この状態から、表の革をかぶせ、仮止めして縫うことになります。

これは180度回転させてかぶせた状態ですね。
右のペン先のところから、左のペン先のところまでぐるっと一気に縫います。

縫いあがったところです。
ちょっと技術的な話になりますが。マチのところとポケットのところは2枚の革を縫い合わせますが、その間は表の革にステッチするだけですね。
この場合、縫い糸にかかる負荷が変わるので、2枚を縫うのに適した糸調子のままやると、1枚のところでは、上糸が強すぎて、下糸が表側にひっぱりあげられて、見栄えがわるくなります。
よって、1枚のところに差し掛かるときには、一旦糸調子を弱め、2枚目のところまで到達したら、再度糸調子を強めるという調整をします。

縫いあがったら、革のはじっこをやすりで整えて、面を出します。

次にクラフト染料を塗って色を指します。

次に磨き剤をつけて磨き上げます。

角度を変えて。

出来上がりです。
広角レンズで寄って撮ったので若干中央がふくらんでます;;;

革の端(コバ)はこんな風に仕上がりました。

これはウォッシュ仕上げのお財布。
縫いあがり後、コバにやすりを掛けて整えてから、洗いを掛けて、色を指して、こうなります。

ウォッシュの場合はコバをツヤツヤに磨かず、マットな感じのままにしてみてます。


並んだ写真で終わりにします。
なんだか出来そうな気になってきたでしょう??
ミシンが無くても手縫いの心得のある方なら出来ると思います。頑張ってみてください☆
商品ページはコチラです。

それでは失礼します☆☆

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