大きめのフラップバッグ(オーダー仕様)

皆さんこんばんは。
今日のゲリラ降雨は凄かったですね。
来る時は一気!
ナチュラルセットのお隣はマンション建設中なのですが、一気に空が暗くなったかと思うと、突然の雨音と作業員の方の慌てた声が重なって、どこかアナーキーな雰囲気を醸してました。


最近は価格改定前のご注文分の制作に日々没頭しているのですが、それ以前に知人からオーダーを受けていたバッグの制作もやってました。
ごくごくたまに出かける沖縄料理店の元気いっぱいのママさんからの依頼のバッグです。
私がぶら下げていたななめ掛けをベースにして、、
肩こりなのでベルト幅は広く。
多少長さ調節ができたほうがよい。
革はキャラメル色。
スイカ入れが欲しい。
というのがリクエストでした。
で、出来たのがこれです。
幅が30センチ、高さ25センチ、イタリアのタンニンなめし革で出来てます。
革の質感を楽しめるように、幾分厚めに調整しました。

マチはたっぷりな12センチ。

後ろにはフラップを縫いつけたステッチが見えます。

フラップを開けたところ、体側にはファスナーポケットと縫いつけポケットがダブルでついています。
外側は二重になっていて、ポケットになっています。

反対側には分割の縫いつけポケット。
底のところにスイカ入れ!
使い方はなんとなくわかりますよね。お行儀よくお願いします。

実はこういうバッグは要所要所にかなり手がかかるので、少量生産にはあまり向かないように思っています。
このフラップの裏地なんかも、ちょっとでもずれてると残念な感じになってしまうので、結構大変です。
表の革、裏の布、それぞれ所定の位置にキッチリ揃うように折り返し用のゲージ(型紙)を作って、キレイにまげて、仮止めして、慎重~~に縫い合わせます。

この肩ベルトについても、こういうつけ方をすると、結構作業性が悪いのです。
こちら側を眺めると、極々一般的に見えると思いますが、反対側は金具なしでマチに繋がっています。
上端の水平なステッチは外側と内布を最後に縫い合わせるためのステッチですが、その下の四角の補強のステッチは後からできないので、マチと胴を縫い合わせる前の段階でやっとかないといけません。
要は、ほとんどの部品がバラバラの段階からベルトだけは固定された状態になるのですね。作業する手元にいつもうなぎがいるみたいな気分になります。

フラップの長さもいつも悩みます。
マチの上部の幅が何センチになるか。がポイントなわけですが、型紙の上では、8センチだから~、と8センチ+(バッグの高さの)25センチ=33センチ!とやると、底より下にずるんと垂れ下がってしまいます。
なぜなら、上部は体の線に合わせて鋭角に曲がってしまうからです。
このバッグもこうやって転がすと、おへそが出ちゃってる感じですが、、
立てて、上部をグッとつぶし気味にすると、だいたい高さが合うようになってます。(ある程度結果論的なとこもあるのですが;;;)

一応、ご報告はこんなところです。
それでは失礼します~~☆

・・・で締めくくってしまうと、いったいあのステッチはなんだったの????と寝られなくなっちゃいますね。

これ、実はこのキャラクターです。

ママさんは沖縄のご当地ヒーロー(にしては完成度が相当高いようですが)の琉神マブヤーのファンで、悪の手下のこのキャラクターが大のお気に入りなんだそうです。

結構ご満悦でした☆


それでは失礼します~~。

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