ウォッシュレザーの長財布

皆さんこんにちは。
先日は今年はじめての真夏日だったようです。
日中の日差しも、初夏の爽やかさ・穏やかさというより、8月9月のジリジリ感を連想させる力強さを帯びてきたように感じます。

さて、今日は表題のウォッシュレザーの長財布の記事です。
ここ1ヶ月ほど作る機会がなかったのですが、ご注文があって久しぶりに作ったのと、事情があって素材のヌメ革の種類を変更したのと、久々に自然光で写真撮影ができたのとが重なったので、ブログに書いてみようという気になりました。

前置きはこれくらいにして、こちらが直近の作です。

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その、素材の件なのですが、これまでは比較的真っ白に晒した北米産原皮のヌメ革を素材として制作していたのですが、質が悪く、、というか、ヘンな感じになってきたので、違うのを探さなくてはならなくなり、いろいろ試してみて、結論、南米産の原皮のものに落ち着きました。

写真は製品ですが、加工前の新しい革は、幾分ベージュがかった、ナチュラルな色合いです。
白く晒していない分、染める際に染料の色だけではなく、地の色、ムラ感が微妙に出てくるので、味わいが加わっていいような感じがします。

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素材変更を検討しなくてはならなくなった理由は、同じルート、同じ規格で仕入れている革なのに、センイが弱いというのか、コシがなくなってきて、かつ、薄くなってきてしまったからです。
業者さん曰く、「北米産の原皮の質が変わってきているみたい。。」だそうです。
継続的に仕入れているヨーロッパ産の革のほうはしっかり詰まっている感じがするので、私の目から見てもだいぶ違うなぁという印象です。。

今回見つけたのは南米産の原皮の革で、こういう製法でやるにはちょうどいい感じです。
長らく欠品状態の蛇腹コインケースもこの革でリニューアルしてみようかなと思っています。

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写真は久々に自然光で撮影することができました。
昨年の春頃から、おとなりでマンション工事が始まり、ずーーーーーっと防音のためのグレーの厚いマットが窓ガラスを覆い、ほとんど日が入らなかったので、照明だけで撮影してました。
写真のプロの方なら、自在に光を操れるんでしょうけれど、どうもうまく行かず、苦労しました。

防音マットが外されてみると、おとなりの壁との間は70センチというところで、12階建てとのっぽでもあるので、直射日光は望めませんが、壁が真っ白なので、やわらかい反射光になります。
まあ、窓際の限られた範囲だけなので、バッグなどの大物は撮れませんが、こういう雰囲気の小物の写真を撮るには結構都合がいいかもしれないですね。

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↑ここまでの写真は13時位、↓こちらは16時位に取りました。
暗くなってきたので、シャッタースピードを遅くして、明るさを補いました。
日暮れに近づく空気が写り込んでいるようでいいです。好みです。
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それでは失礼します。

5月の実店舗営業は
16 (金)17(土)
23 (金)24(土)25(日)となっております。
機会がありましたらお立ち寄りください。

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