オーダーのバッグとノートカバー2点

皆さんこんにちは~。
今日の東京は雨模様。加えて肌寒いです。
工房のある浅草橋の街は夏祭りのようで、太鼓や笛の音が流れてきます。
ちょっと蒸し暑い位の方が盛り上がるのかもしれませんが、おみこしの担ぎ手の方はカラダがラクかもしれませんね。

さて、オーダーで作ったイタリアンレザーの製品を2つお目にかけます。

まず、デイリートートS。
サイトでご案内しているカラーバリエーションはブラウン、キャメル、ネイビー、レッドの4色なのですが、これはダークブラウンです。
ダークブラウンは革の在庫がほとんどないので、サイトには出してないのですが、就職が決まったので、これまでお世話になったお礼としてご両親にプレゼントしたいとおっしゃる、ご来店のお客さまからリクエストが有ったので、グッと心動かされて、例外的に使ってみました。(お父様にはキーケースでした)

ブラウンも使い込むとだんだんと濃くなり、より落ち着いてくるのですが、ダークブラウンだと色目も抑えめ、+ヴィンテージ感もあって、ぐっと大人っぽい雰囲気ですね。

DSC_9467

DSC_9462

いいシボ感~。
こういう品質(傷の少なさ)で、それなりの面積のパーツがとれる革は、だいぶ値段が上がって手に入れにくくなりました。在庫がなくなったら値上げor終了。。ってことになるのでしょうか。

DSC_9465

DSC_9466

トップは標準のマグネットをファスナーに替えて作りました。

DSC_9468

お次はスケジュール帳カバーです。
昨年からご利用いただいている実店舗のお客さまからのリクエストで作ってみました。
無印良品のA5サイズのマンスリーノートの現物をお持ちになったので、まずA5のノートカバーに入れて具合を見てみましたら、高さはちょうどよかったのですが、厚みがちょっとあるぶん、幅の余裕があまりない感じだったので、+5ミリでやってみました。

ベルトで止められるようにしたいとのことで、デザインはお任せでした。
職場でお使いとのことなので、少しお姉さんな感じにしてみました。

DSC_9480 DSC_9473

裏表紙のところにナチュラルセットの焼き印。
DSC_9477

後ろはプレーンな感じで。
DSC_9478

コバ(革の切り口)はピカピカに磨きました。

DSC_9487

こういうタンニンなめしの染料染めの一枚物で、ある程度均等なシボで、目立った傷がないパーツを決まった値段で安定的に確保するのって意外と難しい。。というか、実はほとんど無理なのです。
だから、もっと小さいパーツを縫い合わせる設計にするか、表面を顔料で塗って傷を隠してしまうか、あるいは傷などのロス分も含めてそこそこ高めの値段にするか。のいずれかになるんですね。

お客さまが随分よろこんでくれたのが嬉しかったです。

それでは失礼致します。

カテゴリー: オーダー制作の話題, 製作全般の日記, 製品別:ステーショナリー, 製品別:バッグ   タグ: , , , , ,   この投稿のパーマリンク