スプリットレザーの大きなバケツショルダー

素朴な表情が魅力のスプリットレザーで作ったロングタイプのななめがけショルダーbagです。
お客さまとのコラボで作りました。

スプリットレザーとは?
ある程度の厚みのある革を希望の厚みに減らす時には、ちょうどお魚をおろす時のように「2枚おろし」にするのですが、表の革をとって残った裏側の革のことをスプリットレザーと呼ぶんです。スプリット(SPLIT=割る・分ける)されたレザー。というわけです。

表の革のように安定して確保できる素材ではないので、バッグメーカーの量産品用の素材には向かないのですが、つるつるした表の革にはない、マットで素朴な素材感があり、小規模の工房さんや作家さんに注目されている素材です。

これは、そんなラフな素材感を活かしてつくったななめがけのショルダーバッグです。

本体部分は横幅35センチ(口部分・つぶした状態)、高さ38センチと、マチ15センチとたっぷりサイズ。
A4ファイルはもちろんのこと、たくさんたくさん入ります。

スタイリングについては、単純な長方形を2枚合わせただけで縦長に作ると、中央がくびれてひょろっと貧弱な印象になってしまうので、タテのラインを若干外側に膨らませ、底辺のカットラインと、底のカタチも工夫して、下半分が軟らかい丸みを帯びるように仕立てています。

口を留める真鍮製ギボシが引き締め役のワンポイント。
ギボシが通る穴の周りはミシンで一周してかがってあるので、穴の広がりの心配はありません。

たっぷり幅のベルトも特徴の一つです。
どっかり入れても大丈夫なように、6センチの幅を持たせました。肩が凝りやすい方でも、負担が分散しやすいので、比較的ラクにお使いいただけると思います。

肩ベルトは2枚を合わせただけでなく、中に伸び止めの材料を挟んでステッチしてあるので、長期ご使用による伸びも最小限に留まります。
ベルトの長さは標準の90センチの他、100、110、120センチからお選びいただけます
本体高さが38センチあるので、ベルト自体は幾分短めの方がオススメです。

素材・カタチ共に個性的なバケツショルダー。
シンプルなデザインで、ベルトの長さもご指定可能なので、男性にもお勧めです。
無理の効く相棒みたいな感じでつきあっていただければと思います。

素材

本体・ベルト:牛スプリットレザー(イタリア産)/内ポケット:帆布

size

幅(上辺)約35cm(底辺)28cm×高さ38cm×マチ15cm

ポケットサイズ

(大)幅13cm×高さ13cm/(携帯)幅9.5cm×11cm

ベルト

長さ:90cm・100・110・120cm/幅6cm

重さ

700～800g

自立

します

お手入れ

ラフな表情を楽しんでいただく素材なので、あまり手を掛けていただかなくてもよいと思いますが、気が向いたら市販の保革油を薄く延ばしてください。

ご留意

・表皮を取り除いてあるので、幾分外部の影響を受けやすい性質があります。よって、鉄分が付着すると、革の中に残っているタンニン成分と反応を起こしてポチッと黒点が生じる場合があります。
・バッグの表側の革はもともと牛の体側に接していた面です。よって、小じわ、子傷がある場合があります。これらも天然素材が持つストーリーとしてお楽しみください。