モウブレイ　ピュアミンクオイル

オイルたっぷりのオイルレザーに向くミンクオイルです。

革製品のお手入れ用品にはいろんなタイプのものが販売されています。
むかしはグローブに塗るような保革油とよばれる製品が主流でしたが、タンニンなめしで、かつ、表面のナチュラルな感じを楽しむような革の流行に伴って、脂分を抑えた製品も開発されるようになりました。

ナチュラルセットで素材として使っている大部分の革は、イタリア製のタンニンなめしの革です。
こういった革は、タンニン液を使ってなめし、柔軟性をもたせるために適度に加脂(かし・脂を加える)し、染色するだけで、表面はほぼ無加工なので、外部からの影響を受けやすい性質があります。
酸素による酸化や、皆さんの手からでる微量の脂によって、少しずつ色が深まる変化はこのナチュラルな仕上げならではの楽しみです。

こういった革のお手入れには、革にできるだけ表面の風合い変化を及ぼさないものが一番で、モウブレイのデリケートクリームという製品がお勧めです。
これはラノリンを主成分とした、スキンケアクリームのようなジェル状のクリームで、革に潤いを与えながらも、表面はさっぱりしていて、ほとんど風合いに変化を及ぼさない特徴があります。

前置きが長くなりましたが、このページで紹介しているモウブレイのピュアミンクオイルは、もっと油分の多い仕上げの革に向く製品です。

ナチュラルセットで使っている革の一部にオイルドレザーというのがあります。
これはなめしの過程で強く加脂して、さらに仕上げでも再度脂を加えた、非常にねっとりとした風合いの革です。
こういった革に対しても、上で説明しているデリケートクリームは有効ですが、強い脂分による表情を楽しむ革の場合、役不足です。

もっと具体的に脂を補給してあげるには、ほとんどが脂でできている、オールドスタイルのミンクオイルの方が向いています。



使い方としては、オイルドレザー製品にピュアミンクオイルを幾分多めに塗り、一晩おいて浸透させて、余分を拭き取って仕上げます。
しっとり吸い付くくらいの感じがちょうどいいでしょう。もっとべたつく感じだとヨゴレを吸い寄せてしまいます。

オイルドレザーの他、ヌメ革製品を駆け足で色変化させたい場合などにも使っていただけます。

製品名

M.モウブレイ　ピュアミンクオイル

輸入発売元

株式会社R&D

メーカー

M.MOWBRAY

原産国

イタリア

JANコード

4940356993808

容量

90ml

適するもの

オイルレザー(オイルドレザー)製品全般

適さないもの

オイルレザー以外の革。特にヌバック、スエードなどの起毛加工された革は厳禁(毛を寝かせてしまい、手直しが効かなくなります。)