革を切っております。。申し込みもしてみます。

皆さまこんにちは。
平成27年はいいかんじにスタートしてますでしょうか?
コチラは、いつもの1ヶ月を黙々と繰り返している感じでしょうか。

バッグ類のほとんどを「月末締め→翌月末お渡し」にしてから、ひと月の中のリズムが随分と安定したので、月初め・月中・月末は気にしていても、いま何月、今なん年、はあまり意識しなくなったように思います。

とは言え、年も改まった1月。
今年はもっと充実した1年にしたいなぁ。なんて思ったりはします。
ちょうど、うっかりと1月開催分の鬼子母神の申し込みを失念してしまい、スケジュールに余裕が出来たので、この機会にじっくり考えたいなと思います。

さて、ぽつらぽつら頭のなかを文字にしましたが、ちゃんと手の方も動かしております。
昨日はすっきりショルダーバッグ用に仕入れた革を切り抜いていました。

ブラウンとブラック。それぞれ1枚ずつをまな板に乗せて、型紙をあててカッターで切り抜きます。
DSC_3230この革は3ミリ強の厚みがありますが、バッグの胴部分は約2ミリ、肩のベルトはもともとの3ミリとパーツによって、欲しい厚みが違います。

ですので、写真のように、まずはもとの厚みのまま胴を切り抜いて、ベルトにしたいところはまっすぐに切って、その後、薄くしたい胴を漉き屋さんにお願いして厚みを減らしてもらいます。
(漉き=すき。革を薄くする作業を漉きといいます)
昨日は午前中に写真の切り抜き作業をして、午後いちで漉き屋さんに行き、遅ればせながらの年始の挨拶をして、漉きもすませてきました。

比較しないと薄くなってるのがわからないか;
一応、3ミリのが1ミリになってます;;
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このあと、ミシンで縫う周囲の漉き作業は工房でやることになります。。
月末に向けてがんばんないとですね。
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さて、本日。イベントの申し込みをいたします。
5月末に開催予定のクラフトフェアまつもとです。
昨日申込書を作ったので、本日投函する予定です。
DSC_3232発表は3月上旬だそうです。結果がたのしみです。

それでは失礼致します。
1月、2月と寒さが本格的になってきますので、風邪などひかないように気をつけてくださいね。

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今年の「作りはじめ」は・・・&1月営業日のご案内

みなさま、明けましておめでとうございます。
年を越して、さらに寒さが厳しくなっておりますが、おかわりなくお過ごしでしょうか?

こちらはお陰様で忙しくさせて頂いておりまして、終日ではないものの、年末年始は連日工房に出てきております。
とお伝えすると、「大変そうですね・・」なんて思われてしまうかもしれませんが、一日ボーッとOFF!のような過ごし方は、逆にそわそわしてしまってダメで、なにかやってるほうが落ち着くので、こんな感じでちょうどよいです。
単なる貧乏性なだけかもですが(笑)

さて、表題にある「年明けの最初の製作」は・・手仕上げオイルドレザーのペンケース(革ひもタイプ)からのスタートとなりました。
1月末納品のバッグも複数あるし、このペンケースを含めて、いくつか製作の候補があり、どれから手を付けても良かったのですが、初夢にこのペンケースが出てきたので、これは縁起をかついでおこう(?)ということで手を付けました。

革をもんで繊維をほぐすところ、オイルを塗りこんでしっとりさせるところのいずれについても、冬場は作業性が良くないですが、黙々と無心に手を動かす感じがどこか儀式的で、作りぞめに相応しいような気がしました。

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このペンケースはお客様のリクエストをうけて、昨年始めたものですが、手仕上げオイルドレザーのペンケース3製品の中では、当初からあったロールタイプを僅差で抑えて一番人気になっています。

自分の思いつきだけで制作した製品が多くの方から支持される。というのも気分よいですが、お客さまからいただいたきっかけに、自分の色を重ねて形にするというのも素晴らしいことですね。

当然、自分自身の発想を大切にしたいと思いますが、それにこだわり過ぎず、ご縁のある方々からのきっかけも柔軟に取り入れて、制作活動に取り組んでいきたいと思います。

と、いうことで、本年もよろしくお願い致します!

なお、昨年末の鬼子母神で次回の申込をうっかり忘れて;;しまいましたので、鬼子母神を含めて1月のイベント参加はナシ。実店舗営業のみとなります。

営業日は9日(金) ,10日(土) ,22日(金) ,23日(土)  →  23日(金) ,24日(土)※間違えていました(1月21日訂正)

営業時間は11:00~16:00

ご来店お待ちしております。
実店舗案内はこちらです。

それでは失礼致します。

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義援金のティッシュカバー新作できました

皆さんこんにちは。

東日本大震災の義援金製品として販売させていただいておりますポケットティッシュカバー。
2011年3月の発売以来、お買い上げいただいた総数は累計216コ(12月18日時点)となり、NPO(ジャパン・プラットフォーム)へお預けした義援金の総額は412,910円に達しました。(コースター、しおりなども含む)

その時々でティッシュカバーに向いた革を手に入れて、一定数制作し、売り切れたらまた次のを、、という調子で続けさせていただいておりますが、直近販売しておりましたゴート(やぎ)の製品が終わりましたので、新しいのを制作しました。

今回の革はバッファローカーフのオイル仕上げです。
バッファローは一般の牛(カウ)に比べて、しましまっぽい柄(革の業界で「トラ」と呼んでます)があり、ワイルドな印象があります。
これは、そのバッファローのカーフ(子牛)の革をつかっており、年齢が低い分、薄手で、前述の「トラ」がありながらも、革質としてはキメが細かいのが特徴です。
さらに、なめしの過程でオイルを加えてあるので、手触りがスムースです。

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お預かりした売上金は全額NPOに寄付されます。(送料除く。カード決済の際は5%相当額減額)
皆様の互助活動の手立てとしてお役立ていただければ幸いです。
製品ページはコチラです。

それでは失礼しますー。

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新しいランチトートを作りました

皆さんこんにちは。
今年も残すところ1週間をきりました。いかがお過ごしですか?

思うと、年末の「押し迫った感じ」と、年始の「改まった感じ」が年々薄れてきて、ほとんど「冬休み」になっちゃって久しい感じがします。いつもなんとなく忙しく、メリハリに欠ける過ごし方をしてるからだと思います。
特にこの12月は猛烈に忙しくて、「息つく隙がない」状態でしたので、最終週はしっかり休養して、今年の反省と、来年のテーマをじっくり考えてみたい。とそんな気分です。

さて、そんな師走にあって、先週つくったランチトートをネットショップにアップしましたので、こちらでもお知らせしておきます。
ランチトート自体は、2年前にお客様リクエストに応える形で作ったのですが、今回は素材を変えての製作です。
こちらのポシェットでも使っているオイルレザーを使って、オイルレザーのランチトートというタイトルで仕立ててみました。

両サイド-底マチのラインが丸くなるような仕立てになっているのが特徴なのですが、今回の革は前作よりも少し地厚で、ハリも幾分強めな分、丸みも元気よく表現できたと思います。

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サイドの縫い合わせの脇のステッチは、こちらのエントリで紹介している、のっぽのポストミシンで縫っています。
くなくなの革の場合、平ミシンでも十分できちゃいますが、素材にそれなりのハリがあって、あまりクニャクニャさせたくない場合はポストミシンじゃないとダメですね。
ほんとにJUKIの機械には感謝しています。ありがとう~!

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このバッグにご興味がお有りでしたら、製品ページの方もご覧になってみてください。
オイルレザーのランチトート

12月末分の発送の最後の一個を今朝方終え、定期購読しているナチュリラの封を開けました。
今号は「冬こそ素敵!ゆるっとトラッド」という特集で、その名の通り、基本的にカチッとしたイメージのトラッドスタイルをすこし崩し気味な着こなしで紹介しています。

で、トラッドといえばネイビーなわけで、ページをめくると、やはり、全般にわたってネイビーそのもの、あるいは馴染みの良さそうな服がならんでいます。

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今、浅草橋でネイビーといえばコレ!じゃないですか(笑)
表紙との馴染み具合もこのうえなし。

ひと声かけてくれれば(掲載用に)貸したのに!なんてホンキで思ってしまいました(笑)

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というのは半分冗談ですが~、この生地、落ち着いたとてもいい色で、とても気に入っています。
ご興味お有りでしたら、どうぞご検討ください。バッグカテゴリのページ

明日の実店舗営業に続いて、あさっての養源寺(&SCENE)の手創り市(寒そう)で年内は最後です。
それでは失礼致します~~。

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ヴィンテージトートの新色追加&メイキング紹介

皆さんこんにちは。
お元気でお過ごしでしょうか?

全国的に寒冷前線に見舞われているようで、特に寒い地方では雪の被害も報告されているようです。
くれぐれも用心なさってください。

工房も記憶に無いくらい寒く、電気ヒーターを足元に置いて使っています。
しかし、それだけでは手がかじかんでしまうので、あまり好きじゃないエアコンの暖房もONして凌いでいます。

先日ご紹介した新着の工業用ミシン。
こういうのって、全体が鋳物でできているので、すごく冷たいんですよ。
ちょうど、火にかけていないル・クルーゼのお鍋に触れているような感じでヒヤ~ッとします。(><)
メーカーの方にヒーター付きの要望を伝えてみようかな。と本当に思いました。

さて、表題にもありますとおり、ヴィンテージトートに新色を追加しましたのでお知らせします。
ショップサイトへのアップは年末ぎりぎり位になってしまいますが、表でスナップを撮りましたのでご覧に入れます。

色はネイビー。ハンドルはイタリアンレザーの黒で、カシメはアンティークカラーの鋳物を合わせてみました。
本体サイズとハンドル長は、他カラーと同じく、大小、長短の展開です。

まずショートハンドルの大小。

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ロングハンドルのほう。

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濃色の撮影は色が難しいですね。
明るい紺。というのではなく、くすんだ藍色といった感じでしょうか。
ヴィンテージ加工による細かな濃淡が、藍色の味わいをより深いものにしています。

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内ポケットにはシルクスクリーンでロゴをプリントしました。
すみくろには白でプリントしましたが、今回は薄いグレーにしてみました。

年末にはアップ出来ると思いますので、ショップページの方もご覧になってみてくださいね。
(実は、この生地の調達に結構なドラマがありました。これは次の機会にお伝えします。。)

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さて、表題にもありましたとおり、新色追加を記念して、ヴィンテージトートのメイキングをご紹介いたします。
革製品については、過去に何度もお目にかけましたが、布製品は初めてだと思います。

布にしろ、革にしろ、使用上問題がなければ、作り方にルールは無いと思いますので、ナチュラルセットではこうやってるんだね~。程度にご覧いただければと思います。

まず、生地の切り出しから。
この生地の幅は150センチありますので、垂直にカットして、ロールから切り離し、さらに小さく切っていくことになります。

こういうカットや、広い牛革からベルトを切り出すときなどのために、150センチのステンレスものさしを買いました。
100センチまでだと、そんなに値段しないのですが、これは8000円くらいしたと思います。
でも、作業性は抜群ですし、短いのを移動させるのに比べてスキッときれいに切れるので、手放せません。

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次に、生地を何枚か折り重ね、型紙を載せてカットしていきます。
こんなときも、長ものさしは頼りがいがあります。

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カットが終わりました。
右上から時計回りで、Lの本体、Sの本体、内ポケット、内側の口周り。です。
ポケットの大きさは共通で、口周り布はSに使う場合、さらに短く切って調節します。

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内ポケットにロゴをいれます。
ハンコじゃなくて、シルクスクリーンで刷っています。
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ポケットができました。
途中省いてしまいましたが;;
(1)口を折返して2本ステッチして
(2)中表で両端を縫って
(3)表替えして両端をステッチ
という順番です。

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次に内側の口周りの布を加工します。
6センチ幅に切ったのの両端を1センチずつ折返して、輪っかにします。
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これに、予めポケットを縫いつけておきます。
先日購入したJUKIのミシンで縫っています。
本来、革やソファー布地など極厚の布地に向くミシンなのですが、これくらいハリのある布なら十分いけます。

ある程度ステッチがはっきりしたほうがメリハリが出ると思うので、糸は20番と、家庭用からすると太いものを使いますが、針も太いと生地の糸が切れて(地糸切れ)見苦しくなるので、写真のポケット部で14号、両マチや口周りで16号と、糸に対しては細めのものを使います。
(家庭用ミシンだと、チカラが弱いので、この組み合わせだと綺麗に縫えないと思います)

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ポケットが付いたところです。
どこかの地方の赤ちゃんのお祝い事で使うナントカ。みたいな雰囲気。

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ポケットの準備が出来たところで、本体のマチを縫い合わせましょう。
このミシンは、家庭用ミシンと工業用ミシンの中間に位置する「職業用ミシン」というジャンルのミシンです。
家庭用と大きく違うところは、モーターがグンと強いのと、工業用ミシンと共通の各種補助パーツが使えるところです。

写真でお分かりなるかと思いますが、マチ部を縫い合わせる際に、布のテープで挟み込んで、同時に縫っています。

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アップです。
この金具を「バインダー」といいます。
今回は2センチ幅のテープを二つ折りにしているので、二ツ巻きバインダーというのを使っています。
手前のウネウネは真鍮の針金を曲げて作りました。

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横マチが縫えたら、底マチを縫います。

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次に、本体に赤ちゃんの儀礼用下着を仮止めします。
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このクリップ。お勧めです。
IKEAで売ってるカーテン用の簡易的?な金具です。
歯のガジガジ加減がちょうどよく、しっかり留めてくれるので重宝しています。
(製品としては、奥のようにカーテンレールにぶら下げるためのフックがついてますので、これは先の細いペンチで外しています。)

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話を元に戻します。
口周りをIKEAピンチで留めて位置を確定させて、口周りの布の下のラインを縫います。
このミシンはJUKIの腕ミシンというので、右側から伸びている腕の先のグーのところに下糸の釜が入っています。

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下の段が縫えました。

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全景。
これにハンドルを上から差し込んで留めて、上段を縫う流れになります。

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それではハンドルを作ります。
ゼイタクにイタリアンレザーを使います。
手触りがしっとりで、使い込んでツヤもでるのでいいですよ。

こういう長物をカットするときは、普通のカッターに比べて、材料への抵抗が少ないローラー刃のカッターのほうが向いています。普通のカッターだと、手前に向かってチカラがかかり続けるので、定規の押さえ具合によってはズレてしまうことがありますが、ローラー式だとズレの原因になるチカラがかからないので、ほぼズレません。

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革のエッジの面取りをします。
裏表両方やります。

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面取りをしたら、断面(コバ)に色を差します。
これは「端っこに何かを塗る」ための道具です。
容器の中に染料を入れ、革でローラーを左右に動かしてやると、巻き上がってきた染料が付くという、単純な仕組みです。

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色を差したら、仕上げ材を軽くぬって揉み、棒でサッとしごいて、軽めに艶を出します。
コテコテにツヤを出す雰囲気ではないと思うので、適当にちょちょっとやるだけです。

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ハンドルの端にカシメを通す穴を開けておきます。
数字は目打ちで書いた印です。
一続きの革から連続して切り出した場合、あまり差がでませんが、違う革、違う部位から切り出したものが混在する場合は、伸びやすさや雰囲気が違うので、相性の良さそうなのをペアにしておきます。

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ハンドルが出来たところで布地の方に戻ります。
本体の中央のところにテンプレートをあてて、ハンドルをとめるカシメの位置に印をつけます。
内側の穴がショートハンドル用、外側はロングハンドル用です。

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その後、ブスッ。とやります。
目打ちの太さは3ミリ強ほどあるので、地糸はそれなりに切れますが、ポンチで丸く抜いてしまうより全然マシです。

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ハンドプレスをつかってカシメを留めます。

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アップ。
奥のふたつがハンドプレスにつけるパーツです。通称「打ち駒」
奥が下側で手前を上側につけます。

手前に転がっているのが、カシメです。
奥側がバッグの外側にくる半球状のカシメ、手前がバッグ内側にくるやつです。

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こんな感じでギュ~~ッと。。

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いよいよ最終。
口周りを縫う準備です。
下段を一周縫ってはありますが、縫っているうちにズレが生じて、シワがよってはいけませんので、要所を留めておきます。
特にハンドル付近は、乗り越えるときに手前側にむかって力がかかり、(カシメの位置はズレないものの)ハンドルと布の位置がずれやすいので、直後のところをガジッと留めておきます。

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再度、腕ミシンで縫っておしまいです!

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で、冒頭御覧頂いたように、こんな感じに出来あがりました。というわけです。
4枚再掲させていただきます。

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それでは失礼致します。

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ヴィンテージトート他、年末発送に向けた製作&新ミシンお披露目

皆さんこんにちは。
大変大変ご無沙汰しています。

ブログに書こうと思うトピック、いろいろと頭に去来するものの、11月ご注文→12月末発送のバッグ類の製作にかかりきりで、思うに任せませんでした。
お友達の革作家さんからも「どうされてます??」なんて連絡をもらう始末。。

webサイトやブログといったディアが情報発信の中心の時代となると、適当な頻度で更新してないと、心配かけてしまうこともありますねー。
心配してもらえるうちはいいけれど、いつしか忘れられたりして(怖;;)
この忙しさは年内いっぱい続くので、意識して書かないとですね。
いずれにしても、沢山のご注文に感謝しております。ありがとうございますm(_ _)m

さて、連日製作にいそしんでいるわけですから、撮影の対象は沢山あるはずですが、残念ながらその間もなく発送してしまうので、じゃじゃん!と撮れるほどの量はないのです。
がしかし、ちょうど昨日今日で、ビンテージトートのカーキをやったので、このスナップを撮りました。
前列左からSサイズのロング、ショート。Lサイズのショート。奥が同じくLサイズのロングです。

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ほぼ1年前にベージュとカーキのショートハンドルのみでスタートして、その後ロングハンドルが加わり、今秋、ブラックが加わり、先般、一回り小さいSサイズも加わりで、12パターンにも増えました。
ネットショップでも鬼子母神などでも、安定的にお求め頂けていて、時に色違いリピートオーダーなんてこともあり、なかなかいいのが出来たなぁと自画自賛しております。

売れ行きを見ると、色的にはカーキが一番ですね。
ハンドルの長さについては、Lサイズだとロング・ショート同じくらいですが、Sサイズになると、グッとショートが多くなります。
このブログをお読みいただいている方はどれがお好みでしょうか~?

さて、その他の大きめの話題としては、、ミシンを入れ替えの件があります。

今年になって、三菱の名機と言われている人気の機種を中古で買いまして、これはこれで「手作り工房のミシン」としてはかなり十分だったのですが、いろいろ考えて、JUKIのに入れ替えることにしました。

それがコチラ。11月21日にやってきたばかりです。
JUKIのロゴがなんかデカイ!

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わたし的に欲しかった機能、そうでもない機能、両方ありますが、まずは特に、、、というほうから(笑)

返し縫いのために逆方向に縫うときは、ミシンの右側に付いているレバーを押し下げると、ギヤが切り替わって、逆に動き始めるのですが、これは、そのレバーに加えて、手元についているスイッチを押すことで同様の動作ができます。

でも、他のミシンで慣れていることもあり、右のレバーの方が安心感があるので、このボタンのお世話になる機会は少なそうです。

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次に、これはたまに使うかな。という機能で、設定によって縫い始め・縫い終わりの返し縫いや、縫い終わった後の糸切りを自動で行う機能です。この操作盤で設定します。

ウチではそんなに多用することもないと思いますが、縫製工場でじゃんじゃん生産するときには不可欠!のはずです。

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工業用のミシンって、メンテナンスのためにこのようにガバっと奥に倒せるようになっているのですが、、

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底を覗きこむと、油がためてありますよ。。
この油をポンプで汲み上げて、動きの激しいところ中心に、ミシン全体に循環させるようになっているのです。

ナチュラルセットはいわゆる手作り工房なので、そんなに酷使しないし、時々の手差しで十分ですが、じゃんじゃん生産型の縫製工場だと、長時間酷使されるし、メンテナンス不足で生産に影響がでるリスクも減るので、こういう作りになってるようです。

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次に、これはいいなーという機能。

まず話の前提ですが、、このミシンにかぎらず、ナチュラルセットにある革を縫うミシンの針のところはこんな作りをしています。
針の真下にあるのが「中押さえ」、向かって左にあるのが「外押さえ」と呼ばれ、「外押さえ」と、テーブル側にある「送り歯」で革を挟んで奥に送るようになっています。
上と下で挟んで送るので、「上下送り」ミシンなんて呼び方をします。

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スマホで動画をとってみましたので、見てみてください。
初めての方にはおもしろいかも。

ちょこちょことした足踏み具合がユーモラスですね(笑)
で、全ての「上下ミシン」はこの足踏みの高さを、調整できるようになっています。

例えば、ファスナー付けの時は、起伏がないし、材料も薄いので、低い位置でチョコチョコ送ってくれていればいいですが、革の上に厚みのある持ち手などのパーツが乗っかっていて、それを乗り越えながら縫うときや、材料そのものが厚い時は、うんしょうんしょと足踏みを高くする必要があるわけです。

ただ、一般的な上下ミシンはこの調節をするために、ミシンの上部や、奥側にあるネジを工具で緩める必要があるので、少し手間です。
また、(やってやれないことはないですが)ミシンの運転中に頻繁に調整するのは、あまり現時的ではありません。

それに対して、このミシンの場合、このてっぺんに付いているダイヤルを回すことによって、足踏みの高さをいつでも変えられるようになっているのです。

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また動画を撮ってみました。後学のために御覧ください。
低→高→低→高→低の順で変化させています。
※そんなに激しく変化するわけではないので、驚く準備をしないでください。

正直、ふ~~ん。って感じかもしれませんが、縫い途中に座ったまま自在にやれるのは、なかなか有り難いのです。

・・・と、3点ほどご紹介してきましたが、いずれも機種選びにあたっての決め手!ではありませんでした。
最もこのミシンのいいところは、その広々としたサイズなのです♪

まず、比較用として苦楽を共にしてきた(T_T)腕ミシンを御覧ください。
針の位置から右側に向かっての空間(通称ふところ)はこれくらいです。このミシンは形が変わっていますが、ふところの広さは一般的なミシンと同じで、27センチです。

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それに対して、これが今回のミシン。
34センチ弱あります。高さも高いです。

ご想像のとおり、ここが広いと、大きなバッグをやろうってときに取り回しがラクになります。
あと、広さを必要としない小物を縫っていても、広々していて気分がよいです♪
これは一番期待していたところなので、非常に嬉しいです。

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なんだかJUKIの宣伝ブログみたいになってしまいましたが(笑)
実際のところ、なかなか快適でよいです。今後しっかり活用してゆきたいと思います。

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振り返るとJUKIだらけ。
来年はどの機械も均等に活用出来るようになりたいなーと思っております。

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それでは失礼致しますm(_ _)m

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12月28日(日) 千駄木・養源寺の&SCENE手創り市に参加します

引き続きイベント参加のお知らせです。
12月28日に千駄木の養源寺で行われる「&SCENE手創り市」に参加いたします。

どうぞお立ち寄りくださいませ♪

開催概要
開催日:12月28日(日曜日)
場所:養源寺 map
時間:午前9時から午後4時まで
最寄駅
・東京メトロ南北線 「本駒込駅」 徒歩3分。エレベーター出口を出て右折。
・東京メトロ千代田線 「千駄木駅」  徒歩10分。団子坂方面を行き、駒込高を右折。
・都営三田線 「白山駅」 徒歩10分。東洋大学方面出口より。
・東京メトロ千代田線 「根津駅」 徒歩15分。
・東京メトロ南北線 「東大前」 徒歩15分。
ナチュラルセットのブースの位置:見取り図の50番。
map_1228
&SCENE手創り市サイト

カテゴリー: イベント参加予定&報告 |

12月21日(日) 鬼子母神手創り市に参加します

イベント参加のお知らせです。
12月21日(日)に雑司が谷の鬼子母神で開催される手創り市に参加します。

みなさまのお越しをお待ちしております♪

開催概要
開催日:12月21日(日曜日)
場所:鬼子母神神社 map
時間:午前9時から午後4時まで
最寄駅:都電荒川線 鬼子母神駅
ナチュラルセットのブースの位置:見取り図の122番
1221

手創り市サイト

カテゴリー: イベント参加予定&報告 |

イタリアンレザーのふだんぎトート作りましたー。

みなさんこんにちはー。
小春日和。というには秋も浅いですが、
ついそんな言葉が浮かんでしまうほど日差しの温かい一日です。

明日は定例?の鬼子母神。
小物を補充制作しなきゃと思いつつも、月末出荷に向けた製作もそれなりにあり、
お陰様で忙しくさせて頂いておりますm(_ _)m

今日仕上がったバッグをひとつ。お目にかけます。
イタリアンレザーのふだんぎトートです。

色はキャメルです。

DSC_2310

このバッグの原型。はこちらでした。
昨年、高さをちょびっと高くした以外、形は変わってませんが、イタリアンレザーで作るようになりました。

DSC_2312ふわりと丸い雰囲気。

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一枚の革にダーツを入れて丸く仕上げています。

DSC_2315

ハンドルの根本にはハンドステッチでアクセント。

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このイタリアンレザー。
このふだんぎトートの他、デイリートートや小物にも多用していて、なかなか好評です。

が・・・・、多分、もう少ししたらまたまた輸入価格があがりますね~。
先々週だか、更にどどーんと円安になりましたものね。7年ぶりの水準だそうです。
以前、ブログでお話したことがあると思いますが、中国を始めとする新興国の消費が旺盛で、このようなブランド品に使われるようなヨーロッパの革がたくさん流れているため、産地であるイタリアの現地の価格(ユーロ)でも値上がりしてるんだそうです。それプラス、この円安ですので、、キビシイですね。

こうなるかもな~と思って、昨年の夏場にまとまって仕入れといてホントに良かったです。
が、その在庫もそろそろ無くなりそうです。
ということで、多分、近いうちにイタリア革を使っているバッグについて価格改定させていただくことになると思います。

できるだけお求めやすく。と思っているので、なかなか言い出しにくいなぁ、というのが本音なのですが、品質をだいじにしながらつくってみると、想定していたより時間がかかり、運営経費とか考えるとほとんど・・という状態が続いているので、この機会に改定させていただきたいと思いいます。ご容赦ください。m(_ _)m
詳細は折を見てお伝えいたします。

さて、明日の鬼子母神の準備に戻りたいと思いますので、このあたりで失礼致します~。
良い一日をお過ごしください~~。

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多摩センターとballoonバッグ

皆さんこんにちはー。
気が付くともう11月。マスクしてる方も多くなってきましたが、お元気でお過ごしでしょうか?

こちらはお陰様で忙しくさせていただいております。

お仕事の繁閑を表す言葉に「二八(にはち・にっぱち)は暇」なんてのがあります。
ナチュラルセット初めて5年目ですが、たしか2月と8月は他の月に比べて余裕があるように感じます。
対して、春や秋は忙しくなるようで、それがちょうどいま、この頃なのですね。
いろいろとご注文いただいて、製作に忙しくさせていただいております。

そんな中。ではあるのですが、しばらく前から検討しているコトがありまして、調査のために昨日でかけてきました。
検討課題はミシンの入れ替えです。

ブログを読んでいただいている方は覚えていらっしゃるかもしれませんが、今年の真ん中頃にコチラの中古ミシンを買いました。
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これは20年以上前に発売された三菱のミシンで、今も根強い人気があるモデルです。
当然、中古しかないので、中古ミシン屋さんに程度のよいものを見つけてもらって、ちゃんと整備をしてもらって購入するか、ちょっと不安を抱えながら?個人間の売買で手に入れるかのいずれかになります。

私は前者で、程度と価格の釣り合いは妥当だったのですが、、やはり多少ガタがあるのは否めませんでした。
でも、バッグなどの大物をやるにはほとんど問題はなく、十分使えるのですよ。でも、パスケースなどの小物をやるときは、ガタからくる微妙な糸調子のブレをテクニック(!)で補いながらやらないといけないので、ちょっと気になっていました。

そんな背景があって、「ミシンの入れ替え」のランプが付いたり消えたりの日々がしばらく続いていたのですが、これから先、景気がどうなるかわからないし、どうしようかなぁと二の足を踏んでました。
でも、ついに、納得行く出来栄えのものを、気分よく作れる環境を整えよう!という思いが勝ち、新しいミシンの検討を始めました。

で、気に入っているJUKI(ジューキ)から2機種選んだのですが、やっぱり実物に触れてみたいので、JUKIのサイトをみてみたら、ショールームがあるとのことだったので、昨日行ってきました!

多摩センター駅から徒歩10分ほどのところで、ここが本社だそうです。
ミシンメーカーって、ブラザーやジャノメやら、いろいろありますが、JUKIは工業用ミシンの分野では一番シェアのあるメーカーなんだそうですよ。
おなじみのお洋服やバッグといったアパレル関係以外にも、IKEAなどで売ってるベッドやソファー、トヨタの自動車のシートやエアバッグの袋など、工業用ミシンで作っているものっていろいろあるんですね。すごい。

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エントランス。
キレイで気持ちがよい~。
で、その中は・・・。
写真を撮るつもりでいたのですが、なんと二人も担当の方が終始付いてくれて、ぜんぜん気軽に撮れる雰囲気じゃなかったのでやめときました;;
いずれにしても、やはり行った甲斐はありました。
機種はきまったので、お世話になっているミシン屋さんに注文して、多分月内には搬入されることになると思います。
その際はご紹介します~。

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で、カメラを浅草橋に切り替えて、本日できたバッグの写真。
balloonバッグの黒です。
しっとりと落ち着いていて、個人的にはこれが一番好きですね。
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今日もよく丸まっています(たれぱんだ風)

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非常に丸まっています。
ベルトは標準の90センチ。

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今日、隕石が飛んできて地球最後の日になってしまったとしても、思い残すことはないな。という出来でした。
満足しております。

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それでは、この辺りで失礼致します~。

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