はちみつパスケースのメイキング

皆さんこんにちは。
昨日の荒天に続いて、今日は好天。好転?
日差しがずいぶん明るいですね。真夏日予想のようなので、熱中症にかからないように気をつけないといけませんね。

さて、今日はお店営業日。
お店を開けつつ、はちみつパスケースを作っています。

ネットのはるかどこか?で話題にして頂いているのか、なんだかわかりませんが、ここ最近、ネット経由での注文が続いています。
以前、ロールペンケースもそんな「トレンド」に乗ったことがあり、ネット特有の波なのかなぁなどと、頭の中の収まりが良いように解釈しています。

パスケースの製作の話ですが、昨日、革の裏処理、型抜き、刻印、貼り合わせ。と済ませ、本日、縫製、コバ(断面)削り、つやだし。と進めました。

これは昨日、革の裏処理をしているところです。革はイタリアのタンニンなめしです。
材料の革の裏のケバを抑えるのと、幾分硬さを出すために、仕上げ材を塗りこんでいます。
仮に「仕上げ材」としましたが、製作者の好みによって何種類かあるようです。
「トコノール」という、主にコバ(革の断面)の仕上げに使うクリーム状の仕上げ材を使う方もいますし、CNC(だったかな)という粉末を溶かして塗るパターンも有ります。

今回、私は革の繊維のつまり具合からして、少しハリを補ったほうがいいだろうと判断したので、洗濯のりを使っています。今は、小規模の量販店では見かけないと思いますが、Yシャツをすすいだ後にのりづけするときに使うアレです。
これを少し薄めて、革の3分の1くらいまで浸透させるような気持ちで刷り込み、よく乾かします。
すると、グッとハリが出てきます。

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よくかわいたら、型を使って抜きます。
お分かりの通り、左は芯になる部分で、中央のと右側のとで挟み込む格好になります。
写真は省きましたが、中央と右側の上端部分は、縫い付けてしまってからだと磨けないので、この段階で磨いております。

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3枚の端っこをクラフト用ボンド(白い木工用ボンドのようなのです)で貼りあわせ、ミシンで縫っていきます。
先日購入した三菱の旧式ミシンとの呼吸が合ってきて、かなり調子がよいので、気分もかなり良いです。

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縫い終わったところです。縫い始めと終わりの糸がついたままですね。DSC_9852

 

糸ははさみでチョキンとやっただけだと、ほつれてきますので、半田ゴテで焼いて切ります。
こうしますと、化繊でできた糸の端っこが軽く溶けて、硬さが出るので、抜けにくくなるのです。

 

 

 

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この後、コバを紙やすりで平にします。
平らにすると言っても、キレイに合わせて貼りあわせてあるので、この段階で激しくデコボコしちゃってるわけではありません。
あくまでも面をならして、この後の磨き→仕上げを美しく仕上げるための準備です。

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ならしたところに、仕上げ材(トコノール)を塗ります。
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その後、磨いていきます。
磨くにもタイミングがあり、ヌラヌラと濡れている時にこすっても、トコノールがあっち行ってこっち行って、、となるだけですのでダメです。ヌラヌラしているときは、さらに指で擦って、コバに浸透させ&水分を飛ばし、ちょっと湿ってるかな?くらいのところまで調整してから擦り始めます。

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棒で磨いて一応艶が出たら、もう一度トコノール→磨き。と繰り返し、より深いツヤを得ます。
ツヤ命!でいく場合は、磨いた後、一旦、目の細かい紙やすりをかけて、さらに面をならしてから、もう一度トコノール→磨きという手順を採ります。(ただ、あまりツヤが出すぎるのもナンなので、ナチュラルセットではそこまではしてません)

磨き仕上げが終わった後、軽くコバ仕上げ用のロウを塗ると、よりしっとりしたツヤになるようです。
このロウはクツの手入れ用品として販売されているもので、コロンブスというメーカーのです。

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最後に周りをローラーで抑えて、仕上げます。
まあ、抑えたからといってなにかが特別変わるというわけではないのですが、半分儀式的というか、念をいれるような気分です。

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出来上がりました。
なめしに使われているケブラッチョの香りが甘くていい感じです。

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さて、それでは失礼致します。
このはちみつパスケースのページはコチラです。よろしかったらどうぞ

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ここ最近の製作&出荷アイテム

皆さんこんにちは。
慌ただしく過ごしていたら7月に入ってました。
なるほど日中の日差しの気合が違いますね。男女関係なく、日焼けは肌に悪いそうですから気をつけましょうね。

さて、6月末出荷分と、ついでに昨日出荷したものをお目にかけます。

6月末出荷分のうち、バッグを2点。
一個目はballoonななめがけレザーショルダー。
月末慌ててて、写真撮り忘れました。肩ベルトの長さをご指定いただけるようにしてから、ご注文が増えました。
今回は標準の90センチでした。


お次は6月上旬にアップしたろうびき帆布のトートバッグ

販売用の製品としては初めてのろうびき布ですが、雰囲気があってなかなかいいですね。気に入っています。
あと、ページの方には書いてませんが、汚れを払うための馬毛のブラシを添付して出荷しました。

昨日(7月1日)発送分から4点
petiteキーホルダー。
ごくごく初期の頃から作っている製品で、目にするたびに愛着と郷愁が入り混じった感情に浸ります。

petitキーホルダ

petitキーホルダ

お次は定番のイヤホンホルダー
ナチュラルとダークブラウンです。色目がしっくりしてていいかんじ。

イヤホンホルダー

イヤホンホルダー

お次はIDカードケースはちみつパスケース

IDカードケースのご注文は9割がたホックタイプですね。
パスケースもそうですが、こういう小さいもので、結構キワキワを縫って作るものは、出来不出来がすごくはっきりしますので、非常に気を遣います。

体調も当然影響するし、ほんのちょっと別のことが頭をよぎったりしようものなら、すぐに縫い目がブレるんです。
これは決してネタじゃなくて、ホントにそうなんです。
もしぶれてたら、そういうことか~、と思ってください(←ウソです。ぶれたのはアウトレットにします;;)

IDカードホルダとはちみつパスケース

IDカードホルダとはちみつパスケース

最後はキーケースです。
こればヴィンテージタイプ。通常のイタリアンレザーのに比べると個性がつよいからか、ご注文はポツンポツンですが、気がついたらあと一個になってました。
また作らないとですね。

キーケース

キーケース

それではきょうはこの辺りで。。。

あと、イベント関係の話題として、昨日、川口暮らふとに申し込みました。
昨年は初回ながら幸運にもご許可いただけましたが、2年連続なんてのが可能なのでしょうか??
いつもの鬼子母神や千駄木とは違った雰囲気で楽しかったので、ことしも参加できるといいなと思っております。

それでは失礼致します。

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7月26日(土) 鬼子母神手創り市に参加します

イベント参加のお知らせです。
7月26日(土)に雑司が谷の鬼子母神で開催される手創り市に参加します。

みなさまのお越しをお待ちしております♪

開催概要
開催日:7月26日(土曜日)
場所:鬼子母神神社 map
時間:午前9時から午後4時まで
最寄駅:都電荒川線 鬼子母神駅
ナチュラルセットのブースの位置:見取り図の154番
0726

手創り市サイト

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7月の営業日のお知らせ

7月の営業日のご案内です。

11日(金) ,12日(土) ,25日(金)
営業時間  11:00~16:00

26日(土)は、鬼子母神の手創り市出店のため、実店舗はお休みいたします。
ご来店お待ちしております。
実店舗案内はこちらです。

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RHODIAが来ました。

みなさんこんにちは。
お元気でお過ごしでしょうか?

今朝、浅草橋上空でカモメが鳴いていました。
カモメだかうみねこだか、知識がないのでわかりませんが、「チャコの海岸物語」のイントロで流れるアレです。
コレ以上ないというくらい海の景色を連想させる音ですが、普通の台東区でこれなので、非常に調子が狂います。
過去にもなんどか経験があって、特に季節は関係無いような気がします。
どこでもこういうことがあるのか。非常に興味があります。。

さて、先週末の鬼子母神はあいにくの雨で開催中止となってしまいました。
什器も手直ししてパワーアップ。腕まくりしてたのですが、残念でした。
ま、梅雨ですし、しょうがないですね。
でも今度は7月26日開催(抽選あたりました)。日差しも強いでしょうから、傘を広げるのが楽しみです。

今週は月末出荷のななめがけballoonレザーショルダーや、ろうびき帆布のトートバッグをつくったり、ボチボチとコモノの在庫制作をして過ごしてまして、なかなかはかどりました。

そして今日は、ロディアカバーにお付けする(一部販売)分として、仕入先にお願いしてたRHODIAが送られてきました。
見慣れたオレンジ色。歴史のあるブランドは安心感ありますね~。

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今日明日は6月最後のお店の日です。
それでは失礼致します~。

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あいにくの雨+おすすめスナック。

みなさんこんにちは。
今日の東京は朝から雨です。

よって、2ヶ月に一度の千駄木の手創り市の開催は見送られました。
ちょこちょこ在庫を作ったり、ガーデンパラソルを使えるように什器に手を加えたりと、いろいろ準備してたので、ちょっと残念ですが、まあ仕方ないですね。

しかしながら、こういった想定内だけど予定外で空いた時間というのは、なんだか特別な有り難みがありますね。
無為に過ごすのがもったいなく、できるだけ有意義度?を追求したい気になります。

ということで、後回しにしていた雑用を一層する意気込みで工房にでてきました。
まずはお店の棚の拭き掃除をやりました。

鬼子母神の手創り市のようなイベントの時に持っていく製品は、別にイベント用の別在庫というわけではないので、お店の棚が一時空っぽになります。
「ハタキ」でパタパタやるのは日常いつでも可能ですが、しっかりとした拭き掃除はこのタイミングがベスト。でも、疲れてるときは見送ったりしてしまうので、今日は朝イチでしっかりやりました。

すっきり

すっきり

これから経理とか、革の整理とかやろうと思います。

内容の無いブログで恐縮なので、マイブームのおやつを紹介します。
前置きなしの「煎り大豆」です。

セブン-イレブンで売ってるのを常用しています。

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一般に「ジャンクフード」と呼ばれるスナック菓子は味も濃いし、カラダにいいのか悪いのかよくわからなく、あまり気が進みません。

こういう「見たまんま」の食品は遺伝子組み換えとかでなければ、カラダに良さそうだし、素朴な味わいが好みでもあり、だいぶ続いています。

あと、コレの特徴は小つぶだけどもポリポリとした(しっかりした)食感があるし、すこしづつ口に運ぶので、食べるペースと満腹感が出てくるペースがいっしょで、要は短時間に食べ過ぎないというところ。
だから、この95グラムの袋でDVD1本観るくらいもつのです。

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もっと食べるペースを下げたくなったら、革(じゃなくて)皮をむきながら食べるのもアリ。
お勧めです。

徒然な感じになってしまいましたが、このへんで失礼します。
よい週末をお過ごしください。

 

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パラソル付けました

皆さんこんにちは。
真夏日も珍しくなくなってきましたが、お元気でお過ごしですか?

そう、夏なんですよね。
先週末、15日の鬼子母神もそこそこ暑くて、日差しも強かったです。
ナチュラルセットに割り当てていただいたあたりは概ね木陰になっていて、時間によって照らされる程度でしたが、場所によっては一日中照らされるところもあったようで、さぞタイヘンだったろうと思います。

要、日差し対策!です。

今まで知らなかったのですが、いつも申し込みしてる手創り市2会場、千駄木と鬼子母神の内、千駄木はもともと日除けのパラソルはOKで、鬼子母神はNGだったようです。
しかしながら、本年2月の雪の影響で日除けになってくれてた木の枝が多数折れたことをきっかけに、鬼子母神でもOKになったようです。

もともと、ガマン強い方ではあるのですが、もう少しラクにやれるように環境を整えないと、、などと、珍しくそんな気分になったので、手創り市でいつもつかっている什器にパラソルを加える事にしました。

ということでネットで探してみたところ、直径2.1メートル(ということになっている・後述)、4000円以下のガーデンパラソルを発見、早速注文しました。

届きました。
ただ、これだけだと単なるデカイ傘なので、固定は必要です。
ほんとに庭で使う場合、真ん中が抜けてるテーブルに通して、下は思いスタンドに刺して固定することになりますが、そんな重いもの持っていくわけにも行きませんので、いつもの什器にうまく取り付けることにしました。

まず、これがアイアン足のテーブル。

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これに棚を乗っけて、後ろ側をクランプで留めます。
通常、この状態で使っています。

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ここに、今回購入したパラソルをこのようにつけようと考えました。
天幕は化繊のようですが、なかなかいい風合いで、よく馴染んでいます。

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お庭での場合、傘の軸はテーブルを通すことでブレないようになるので、今回は天板付近に留めることになりますね。
棚板の下のところに直角に穴を2つ開けて

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後ろからU字型のボルトを通して・・・

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ナットで留めるようにしました。テーブルはアイアン足なのですが、これがかなり重く、テーブル全体で30キロくらいあるので、少々揺すっても、だいぶ安心感あります

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ただ、アタリマエですが、傘が風に煽られて前後左右に揺れることを考えると、上の一点留めだけというわけにはいきません。

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ということで、こういうのを作りました。

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左右に直径2センチくらいの穴を開けてあります。

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中央には四角い金具。

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穴にはアイアン足をさして、、
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四角金具には傘を指します。

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このようにしました。
当初、水を入れるタイプのおもりも考えたのですが、容器がデカイし、水を入れたり捨てたりも面倒くさいので、要は動かなきゃいいんでしょということ&荷物増加最小限で考えぬいた末の方法です。
(ホームセンターで考えすぎて貧血気味になりました。。)

上も下も数ミリづつ余裕を作ってあるので、少々吹いても、しなりしなりと具合よくかわしてくれそうです。

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機能的にはこれでいいですが、下の方が白っぽいとクツで汚すし、見た目の安定感がどうも、、ということで、色を付けることに。
久々にオイルステインでもやるかと思い、引っ張り出しました。
ホントは真ん中のがお気に入りだったのですが、かなり水飴のようになっていて使えません。右のやつは大丈夫でしたが、これは乾くのに非常に時間がかかるのでめんどくさくなり、左の色付き蜜蝋ワックスでやることにしました。
これは本来、オイルステインなどを施工した床の手入れ用のワックスなのですが、これだけでもそこそこ色がつくので、これだけでいいやということにしました。

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塗り中です。
ねりねりしたワックスです。蜜蝋といってますが、揮発性の溶剤も入っているようで、割りと浸透性があり、新聞などでゴシゴシと仕上げ拭きすると、比較的短時間でサラッと仕上がります。せっかちには助かります。

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こんな感じになりました。

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取り付けてみると、傘の軸とも色があって、落ち着いた感じになりました。

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正面から再度。。
なかなかいいんじゃないですか。

あと購入時には直径2.1メートルという説明だったので、目一杯開かないようにするなどの調整が必要だなとおもってましたが、実際測ってみると、八角形の対角線のところで2メートル!?、辺と辺のところで1.8メートル内外という感じだったので、このまま行けそうです。

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あと、一つウレシイ効果を見つけました。
製品の見栄えについてです。
写真を撮るとき、パラフィン紙のようなのをかざして、直射日光を散らしてあげると柔らかく見えるので、この傘も同様のシゴトをしてくれるのでは?と期待しました。

これが傘なしの写真。直射日光~。

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コチラが傘ありの写真。
この写真だと暗いだけじゃん?という感じに見えるかもしれませんが、光が均質で落ち着いているので、質感がわかりやすく、ディスプレイとしてはこっちのほうが随分よいように思います。

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さてさて、これにて什器の手入れは終わりです。
今週末の楽しみが増えました。

一つ心配なのがお天気ですが、こればっかりはどうにもならないので、どうにかなるだろうと考えて、製品の準備を進めようと思います。

それでは失礼します。

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明日の鬼子母神用制作+最近の制作

皆さんこんにちは。
降ったり曇ったり、ちょっと晴れたりと、実に梅雨らしいお天気ですね。
皆さんおかわりなくお過ごしでしょうか。

明日は鬼子母神の手創り市です。
いつものことながら、直前の在庫作りに集中してました。
今日初めてのコーヒーが美味しいです。

昨日今日で取り組んでたのは、今週アップしたろうびき帆布のトートバッグです。
明日用に3つ作りました。

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並べると賑やかでいいですね。

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雑貨の方では、スプリットレザーのブックカバー。
圧倒的に新書の方がなくなります。今回の補充も新書版だけです。

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牛革のポケットポーチポケットポーチminiも各色。。

DSC_9649あと、レギュラーの製品では無いのですが、イタリアンレザーで作ったA5版のスケジュール帳カバー。
先日オーダーいただた時に予備で一個作ったので、サンプルとしてなんとなく持っていくつもりです。
ご興味あったらお声掛け下さい。

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先日、お急ぎのお客さまが展示用のすっきりレザーショルダーバッグ(ブラウン)のバッグをお持ち帰りになられてから、約1ヶ月ほどサンプル不在状態が続いていました、今週やっと作ることが出来ました。

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DSC_9624先週今週の制作はこんなところです。

明日の鬼子母神は36番のワクを頂きました。
お時間ありましたら、足をお運びください。

それでは失礼致します~m(_ _)m

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通りの看板を手直ししました

皆さんこんにちは。
お元気でお過ごしでしょうか?

ナチュラルセットの取扱い製品から、服と雑貨を外してからしばらく経ちましたが、通りに出している看板はそのままだったので、近いうちに書き換えないといけないなぁと思っていました。

制作に手を取られているのを理由に延ばし延ばしにしていたのですが、これじゃいかん。ということで、先週末からとりかかり、本日出来上がったので、メイキングっぽくお知らせします。

ちなみにコチラがこれまでの状態です。
昨年のお祭りの時にとった写真なので、観客の方が肉薄してますがご容赦ください。

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これの「雑貨と服」までのところを一旦白いペンキで塗りました。(写真なし)

新しく表示する文字は、手描きで描くのではなく、文字以外のところをマスキングして、スプレーで塗って、マスキングを剥がして出来上がり。。という方法で描きます。
ということで、カッティングシートに文字の線の切込みを入れ、文字部分を取り除き、白く塗った看板に貼りました。
マスキングテープが見えますが、これは、カッティングシートの剥離紙から剥がすときに、周囲と繋がっていない部分を残してこないように「繋げる」目的で貼っています。

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マスキングテープを剥がします。

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今回は絵も入れてみることにしました。

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マスキングテープを剥がし終わったら、カッティングシートをしっかり密着させるために、剥離紙を重ねてゴシゴシこすっておきます。
これを念入りにやっておかないと、塗料がシートの下に滲んで、修正の手間が増えてしまいます。

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カッティングシート以外のところにスプレーがかからないよう、もっと広範にカバーする必要があります。
これはガムテープとビニールシートがいっしょになった製品で、たしか「マスカー」とか言う名前だったと思います。

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コレを使って、周囲をぐるっとカバーします。

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スプレーで塗ります。

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カバーした部分を剥がします。

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塗料が9割がた乾いたところで、カッティングシートを剥がします。
完全に乾ききってからだと、文字のところに乗っている塗料と、(これから取り除く)カッティングシートに乗っている塗料の結びつきが強くなり、文字部分だけがキレイに残ってくれなくなる可能性が強くなるので、乾ききるほんのちょっと手前で剥がします。

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ひと通り剥がしました。

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よく見ると、部分的に滲んだようになっています。
カッティングシートの下に塗料が入ってしまったわけです。よくよく密着させたつもりですが、なんといっても木の看板ですから、多少はしょうがないですね。

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はみ出ているところを白ペンキで修正します。

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うーん。ベストじゃないけどベターでしょう。
これで出来上がりということにします。

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早速設置してみます。
革紐も新しくしてみました。

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それでは報告終わります。
今週の金土(13・14)はお店営業日、日曜日は鬼子母神の手創り市です。
お時間あったらお立ち寄りくださいm(_ _)m

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オーダーのバッグとノートカバー2点

皆さんこんにちは~。
今日の東京は雨模様。加えて肌寒いです。
工房のある浅草橋の街は夏祭りのようで、太鼓や笛の音が流れてきます。
ちょっと蒸し暑い位の方が盛り上がるのかもしれませんが、おみこしの担ぎ手の方はカラダがラクかもしれませんね。

さて、オーダーで作ったイタリアンレザーの製品を2つお目にかけます。

まず、デイリートートS。
サイトでご案内しているカラーバリエーションはブラウン、キャメル、ネイビー、レッドの4色なのですが、これはダークブラウンです。
ダークブラウンは革の在庫がほとんどないので、サイトには出してないのですが、就職が決まったので、これまでお世話になったお礼としてご両親にプレゼントしたいとおっしゃる、ご来店のお客さまからリクエストが有ったので、グッと心動かされて、例外的に使ってみました。(お父様にはキーケースでした)

ブラウンも使い込むとだんだんと濃くなり、より落ち着いてくるのですが、ダークブラウンだと色目も抑えめ、+ヴィンテージ感もあって、ぐっと大人っぽい雰囲気ですね。

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いいシボ感~。
こういう品質(傷の少なさ)で、それなりの面積のパーツがとれる革は、だいぶ値段が上がって手に入れにくくなりました。在庫がなくなったら値上げor終了。。ってことになるのでしょうか。

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トップは標準のマグネットをファスナーに替えて作りました。

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お次はスケジュール帳カバーです。
昨年からご利用いただいている実店舗のお客さまからのリクエストで作ってみました。
無印良品のA5サイズのマンスリーノートの現物をお持ちになったので、まずA5のノートカバーに入れて具合を見てみましたら、高さはちょうどよかったのですが、厚みがちょっとあるぶん、幅の余裕があまりない感じだったので、+5ミリでやってみました。

ベルトで止められるようにしたいとのことで、デザインはお任せでした。
職場でお使いとのことなので、少しお姉さんな感じにしてみました。

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裏表紙のところにナチュラルセットの焼き印。
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後ろはプレーンな感じで。
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コバ(革の切り口)はピカピカに磨きました。

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こういうタンニンなめしの染料染めの一枚物で、ある程度均等なシボで、目立った傷がないパーツを決まった値段で安定的に確保するのって意外と難しい。。というか、実はほとんど無理なのです。
だから、もっと小さいパーツを縫い合わせる設計にするか、表面を顔料で塗って傷を隠してしまうか、あるいは傷などのロス分も含めてそこそこ高めの値段にするか。のいずれかになるんですね。

お客さまが随分よろこんでくれたのが嬉しかったです。

それでは失礼致します。

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